声楽を学ぶ全ての人のバイブル。

コンコーネに並んで、

イタリア歌曲集も

とても大事な曲集です。





コンコーネについての記事は、こちら下差し

『『コンコーネ』も使ってレッスンしています。』私が主催している、Soave(ソアーヴェ)音楽教室では、クラシックの声楽を主としたレッスンをしています。『コンコーネ』と言えば、声楽を学ぶ人の多くが使っている…リンクameblo.jp






さて、声楽を学んでいる人にとっては、

イタリア歌曲は歌ったことがある人が

ほとんどだと思います。




最初は先生に言われるがまま、

イタリア歌曲の数々を

歌ってきたかもしれません。




歌詞の読み方を教えていただき、

慣れないうちは、

カタカナの読み仮名を振って

覚えたりもしたかもしれません。




でもなんでイタリア歌曲なの?

日本人なのだから、

慣れている日本語で歌うのは

良くないの??




と疑問に思ったことのある人も、

中にはいるかもしれません。




なぜイタリア歌曲からなのか、

私なりの考えを

書いていきたいと思いますピンク音符ウインク




一番の理由としては、

イタリア語が歌に向いている言語だから

です。




どのように向いているのかというと、まず、




母音の数が、

他の言語(声楽曲として歌われている言語)

と比べて少ない




と言うことが挙げられます。




どのくらい少ないのかと言うと、




【母音の数】

ドイツ語→14
フランス語→16
英語→26(!!
びっくり
(他に声楽曲として歌われる言語はありますが、今回は省略します)




これらに対し、イタリア語は、


7つ、です。

(一般的に、a, e, i, o, u, の5つと言われているが、厳密には、eとoの母音に、それぞれ開口母音と閉口母音が存在しています。が!しかし、一般のイタリア人はそれを言い分けることができていないと言われています。。滝汗) 





母音の数が多いと、

どうして最初に学ぶことに適していないの?

という声が聞こえてきそうですが、




母音の数が多ければ多いほど、

その発音をするための

口の開け方や舌の位置等、

覚えることややることが

沢山になってしまい

難易度が高くなる、

ということになります。





ですから、声楽を学ぶ順番としては、

まずはイタリア歌曲、

その後ドイツ語のものやフランス語のもの

というふうに勉強していきます。




では、日本語は母音は5つだから、

イタリア語と同じようなものなのでは?




ということですが、

母音の深さ

日本語とイタリア語では違います。




日本語のa, i, u, e, o, は、

イタリア語のそれと比べて、

浅く発音する母音です。




uの母音が一番分かりやすいのですが、

日本語のuよりも、

イタリア語のuの方が、

oに近く深い発音をします。




母音を深く発音する言語ということは、

口や喉を開けて発音しないと、

イタリア語の発音になりませんよね。




口や喉が良く開いた状態とは、




そうです、

歌っている時の状態ですよね!




このような理由からも、

イタリア語の曲が歌に適している、

ということがお分かりかと思います。




また、言葉には母音だけでなく

子音も存在しますが、




歌う上で、この子音の処理というのは、

声楽初学者にとっては

難易度の高いものになります。




ドイツ語は、

子音を美しく発音することで

その良さが発揮される側面が

大いにあります。




ですから、やはり初学者が

ドイツ語のものをやるというのは

避けた方が良い、

ということになります。





反面、イタリア語は、

子音よりも母音を響かせていく言葉。




歌にした時、

母音と母音をつなげて歌うことで、

レガート唱法を

身につけていくことができやすいです。


レガート唱法についての記事はコチラ

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『レガート唱法を身につけるには』今日は、受験生の生徒のレッスンがありました♪日々頑張って、勉強と音楽の実技を両立しています。学校の周りの人たちが勉強に集中する中、音楽の実技も並行してやってい…リンクameblo.jp




というわけで、


①母音の数が比較的少ない言語
②母音を深く発音する言語
③子音よりも母音の響きが重要な言語



これらが、

イタリア語が声楽の入門に適している理由、

となります。




イタリア語が歌に適している言語

ということもあって、

声楽の発声法の一つ、

ベルカント唱法がイタリアで生まれた、

というのも、

とても納得のいくことだなぁと思いますね。ウインク




イタリア歌曲を、

正しい発音と発声法で

指導してくださる先生のもとで、

ぜひ楽しい声楽人生の

スタートを切ってください!





ちなみにこのイタリア歌曲、

初学者の入り口でもありますが、

プロになってもずっと歌い続けて

学び続けることができる曲集です。

コンコーネと同じく。ウインク





今日もご覧いただき、

ありがとうございます♪





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