春先、居住している市が発行する公報に、朗読研修会の受講生募集がされていた。

市からの補助もあるのでしょう、破格の値段で講習を受けられるので、以前から興味を持っていた私は、迷わず応募。

電話をかけてみると、

「非常に人気の講座のため、抽選に漏れるかもしれませんが。。」

と言われるが、ダメもとで応募してみる。

すると、一ヵ月後くらいに電話があり、受講できるとのこと!
東京からプロの朗読家の先生が来て、5月から月1回、計3回の講座。
先月に一回行なわれ、昨日は二回目の講義だった。

第一回は、声や発声の基礎、朗読とは何ぞや、ということについて、講義中心の内容だった。
その先生は、「朗読療法」という分野でもご活躍されている。心に問題を抱えている人が朗読をすることによって、その問題を解決するというものだ。

なぜならば、朗読をするためには、精神をニュートラルな状態にすることが大切である、ということ。
「朗読」は「音読」と違って、聞き手を話しに集中させ、その物語の中に引き込む必要がある。
また、一人で様々な登場人物を描いていかなければならない。登場人物を描くということは、一人一人の心を描いていくことであり、心を感じ、すばやい感情の切り替え方が求められる。
そのためには、精神をニュートラルな状態に戻せることが必要である、ということ。

なるほど、感情を自分でコントロールするトレーニングをすることで、心の問題も解決方向へ向くということ。それには朗読が有効。目からウロコでした。。

そして、歌うことにも共通する側面が見られ、非常に勉強になります。

でも、歌い手よりも話し手の方が、感情のコントロールをより必要とするんだと実感。
例えば、歌曲は複数の登場人物を歌い分けなければならない曲もあるが、それほど多くないし、オペラはほとんど一人一役。
一人一役の時でも、その時々の感情の変化を表現していかなくてはならないが、音楽がいくらかその助けをしてくれる。

でも、この
「精神をニュートラルにする」
ことを習得できれば、歌で表現する時の助けになることは間違いないでしょう。


そして昨日、第二回の研修会では、実際に声を出したり表現することを中心に進められました。

これに関しては、また後日にアップしたいと思います♪