　現代人は西洋的な身体の使い方をしている人が殆どと云えます。

西洋の運動生理学が日本に入って来てから、上半身と下半身が分離して捻じれて動くと云うのが普通になっています。
ですが、日本人の本来の身体の使い方は、上半身と下半身が統一して動きます。

捻じる事がないと云う訳ではなく、上半身の体幹の動きが下半身に連動して動くので、歩くにしても立ったり座ったりするにしても、走るにしても、西洋的に足の筋肉だけで動いていると、どうしても負担が大きくかかります。

若い頃は兎も角、年齢を重ねて来ると、その負担が膝や股関節等に蓄積して痛みに繋がる事があります。
古来から伝わる武道では、胸から手や足が生えている感覚を持って動くと云うものがあります。

また、呼吸をする事で重心を移動させて足の動きを軽くしたり、身体に重みを持たせたりします。

力が抜けた子供が重く感じられると云うのと同様ですが、呼吸のコントロールでそれを行います。
ちょっとした事ですが、少しそう云うものを学んでみるのも良いかもしれないですね。
最近ではスポーツでも、そう云う武道の身体の使い方を利用してパフォーマンスを上げると云う事が行なわれています。

日本の武道に於ける身体の使い方