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こんな記事を見つけました目

 

歯を抜いた後、インプラントにためらう患者

「抜けたまま何もしない」はあり? 奥歯ならいい?

歯科医の答えは

歯周病や重度のむし歯で歯を抜くと、インプラントや入れ歯など、歯を補う治療を提案されます。

なぜ、抜いた後は歯を補う治療が必要なのでしょうか。

 

歯を抜いた後、そのままにしておいてはいけないのでしょうか。

歯周病専門医の若林歯科医師に聞きました。

 

*  *  *  

 

失った歯を補う治療には、インプラント、ブリッジ、入れ歯(部分入れ歯)と大きく三つがありますが、四つ目の選択肢として、「抜いた後に何もしない」という方法があることも知っておく必要があります。

 

ただ、一般的には歯を抜いたままにしておくとよくない、とされています。

まずはその理由にはどのようなものがあるのかを解説していきましょう。

 

第一に見た目の問題です。

前歯や犬歯など笑ったり、話したりしたときに歯がないことがわかるのは、患者さんも嫌でしょう。

次に、食べ物などがかみにくくなることがあります。

 

右の歯が抜けたので、左でかむ癖がつく、という具合にかみ方に偏りが生じるケースがあります。

また、抜いた後の空いたスペースを埋めるように、隣の歯が倒れてきたり、空いたスペースに反対側の歯(下の歯を抜いた場合は上の歯)、専門的には「対合歯」と呼ばれるものが伸びてくることがあります。

 

参考までに、歯が動くメカニズムは、歯の土台となっている歯槽骨(しそうこつ)が、からだの他の部分の骨と同じように、常に新しく生まれ変わっているからです。

いわゆる新陳代謝です。

 

骨の代謝には新しい骨を作る「骨芽細胞」と、古い骨を溶かす「破骨細胞」の働きが必要です。

歯と歯槽骨の間には歯根膜という厚さ約0.3㎜のコラーゲン組織があります。

 

普段は食べ物をかむときに歯にかかる力を吸収・緩和するクッションの働きをしています。

歯に力がかかるところの歯根膜が刺激を受け、破骨細胞が働いて古い歯槽骨がなくなります。

 

逆に歯根膜が引っ張られ、すき間ができたところでは骨芽細胞が働き、その部分に新しい骨ができます。

このような形で骨の位置が少しずつずれると、その上にのっている歯も動くのです。

 

歯を抜いたことでかみ合わせやあごの動きが変わり、残った歯への力のかかり具合に変化が生じることで、こうした歯の移動が起こります。

 

なお矯正治療はこうした骨の代謝を利用しておこなう治療です。

 

話を元に戻しましょう。

こうしたトラブルはあくまでも一般的な話で、歯を抜いたすべての患者さんに起こるかというと、そうではありません。

 

実際、「歯を抜いてそのままにしているけど、何の問題もなくかめている」という人は多いのです。

残っている他の歯が補ってくれるからです。

 

「インプラントをしようかどうか迷っている」

患者さんが経過を見ているうちに、 「先生、とくに困らないので、インプラントはやめます」 ということもあります。

 

抜いた場所に隣の歯や対合歯が移動してくるかどうかも、その人の歯並びやかみ合わせ次第です。

例えば対合歯が、抜いた歯の隣の歯と接触している場合、それがストッパーとなって、対合歯は伸びてこないことが多いです。

 

さらにいえば、動くスピードにも個人差があります。

一般的には歯を抜いて2、3年たつと空いた場所に歯が移動することが多いですが、中にはほとんど移動しないままの人もいます。

骨の代謝に個人差があることも影響しているでしょう。

 

高齢者に比べると若い患者さんのほうが、歯の移動が早いです。

また、奥歯を抜いた場合は、隣り合う奥の歯が倒れてくることはあっても、隣の手前の歯が倒れてくることは滅多にありません。

 

ここでイメージしてほしいのが、奥歯のうち、一番後ろに生えている大臼歯(だいきゅうし)です。

当然、それ以上、奥には歯がないので、抜いても、スペースは空いたままということになります。

 

一方、ここは部分入れ歯やブリッジができない場所です。

部分入れ歯は固定のための金属(クラスプ)を引っかける歯が必要ですし、ブリッジは両隣の歯がないと基本的にはできないからです。

 

このため、この部分の歯を抜いた場合、「インプラントしか選択肢がない」といわれることも多いのですが、繰り返しお話しするように、「将来、大きなトラブルが起こらない」と予測できれば、「インプラントを入れなくてもよい」というのが正しい答えになります。

 

さらにいえば、対合歯も重い歯周病で、いずれ抜歯となる可能性が高い場合、上下どちらも歯がなくなるので、かみ合わせには完全に問題はなくなります。

つまり、歯を補う必要はありません。

 

不幸中の幸いという言い方もできますが、実際、患者さんにはこのように説明しています。

私だけでなく、患者さんのことをよく考える歯科医師であれば、同じような提案をするでしょう。

 

親知らずを除くと歯は全部で28本です。

しかし、「すべての歯を残さなければならない」「失った場合は、その部分をなんとしても、補って28本を維持しなければかめない」などということは、決してありません。

 

歯医者がこんなことを言うなんて、おかしいと思うかもしれませんが、加齢とともに歯が少しずつ失われていくのは、自然の摂理です。

 

「8020(ハチマルニイマル)運動」が示すように、80歳で20本の歯が残っていれば、十分にかむことができるので、歯を補うかどうかは最終的に、患者さんが決めるということでいいのです。

 

「すぐにインプラントを入れないと、大変なことになる」などと言われたら、当然、疑問を持ち、他の歯科医院にセカンドオピニオンを取りに行くべきです。

 

納得いくまで話を聞いた上で、どうするかを決めてほしいと思います。

 

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