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最高気温は12°で、花粉の飛散量は“多い”そうです予防

昨日の午前中は豪雨で、午後には予報通り止み...晩から今朝にかけてまた雨で汗

こんなに天候の変化が目まぐるしいと、体調を崩しやすくなってしまいます魂が抜ける

今日もこまめな水分補給と手洗い・うがい、それにシッカリ歯みがきをして唇

お口を潤しむし歯や歯周病、そして花粉症対策と感染症の予防対策を心がけましょう歯

 

こんな記事を見つけました目

 

歯列矯正でも完全に治療できない「子どものお口のくせ」

習い事を始める前にしておきたいお口のケアとは?

わが子には幸せな人生を歩んでほしいと願うのは親として当然のことでしょう。

しかし、「お口の健康」がそれをじゃまするとしたら…。

 

これまで約1万5000人もの子どものお口の健康をサポートしてきたやまむら総合歯科の山村先生は、子どもの口腔機能の低下を指摘し、予防のために必要な正しい知識を発信しています。

 

そこには自身の長女の子育て経験もあったと言います。

『子どもをぽかん口にさせないために』をテーマに山村先生の聞いた内容をお届けします。

 

「正しいかみ合わせ」はその子がもつ可能性を最大限に伸ばすための基盤

―近年、子どもの口腔機能の低下をとくに感じているとのことですが、どのような状態なのでしょうか。

山村先生 ; 2018年に口腔機能の発達が遅れている状態に対して「口腔機能発育不全症」という疾患名がつけられ、保険診療にもなりましたが、知っていますか。

 

最近とても増えているのがあごの発育が未熟な子たちです。

あごの発育が未熟ということは口腔機能の発達もうまくいっていないということです。

 

口腔機能とは、食べ物を口に取り込む、かむ、口の中で移動させる、飲み込む、声を発するといった口の機能全般のことを指します。

 

味覚や触覚、唾液の分泌にもかかわります。

生きていく上で必要不可欠な機能です。

さらには、学力や運動能力とも関係があることが知られています。

 

―口腔機能と学力や運動能力にはどのような関係があるのでしょうか。

山村先生 ; 口腔機能が健全であれば、学力や運動能力がすぐに向上する、ということではありません。その子がもっている能力や可能性を最大限に引き出して伸ばしていくために「正しいかみ合わせ」が必要であるということです。

 

まず、学力とかみ合わせの関係について説明しましょう。「正しいかみ合わせ」とは、しっかりかめるということです。

しっかりとかむことによって歯の下に隠れているあごの骨や組織が刺激を受けて、その刺激が神経を通って脳に届くことで脳が活性化されます。

 

また、顔や首の血流がよくなり、脳内の血のめぐりもよくなるため脳がよく働くのです。

さらに、脳の中の、記憶力に関する「海馬(かいば)」は、かむことで刺激されると学習能力や判断能力がアップすることが知られています。

 

次に運動能力とかみ合わせの関係です。

どんなスポーツでも正しい姿勢をとるということは基本中の基本ですが、そのとき重要になってくるのが「正しいかみ合わせ」です。

 

基本姿勢をとるためにはバランス感覚が必要ですが、そのためには歯のかみ合わせの面積ができるだけ広いほうが安定します。

体のバランスが整えば体幹が育ちやすく、視覚や聴覚、状況把握力も向上しやすくなります。

 

そして、勉強やスポーツと何事においても求められる「前向きな気持ち」や「我慢強さ」も、しっかりかんで心も体も安定することから生まれると言えます。

 

わが娘が「ぽかん口」だった苦い経験があるからこそ訴えたい、口腔機能の重要性

―口腔機能が改善されると、子どもの患者はどのように変わりますか。

山村先生 ; 口腔機能に問題がある子は口やあごまわりの成長が未熟です。

そのため口を閉じられずに「ぽかん口」になったり、口呼吸になったりします。

 

べろや口をうまく使えず食べ物をうまく食べられない子も多いです。

そんな子たちが口腔機能を向上させると、それまでできなかったことができるようになります。

 

まわりからほめられることも増えますね。

その結果、自分に自信を持って前向きに変わった子どもを私はたくさん見てきました。

 

口呼吸で睡眠不足のため、学校の授業に集中できていなかった子が勉強に前向きになれたとか、何事も消極的だった子が積極的になったとか、リレーの選手に選ばれたとか、やりたいことが見つかったとか、数え上げればきりがありません。

 

―山村先生が子どもの歯科だけでなく、口腔機能改善に向き合って治療を始めたきっかけを教えてください。

山村先生 ; 2010年に参加した「筋機能矯正」の講演会がきっかけです。

そのころちょうど、歯列矯正治療の限界を感じていたところだったのです。その内容は、ぽかん口や口呼吸の改善で歯並びが整い、顔立ちもその子本来の顔立ちを取り戻すというものでした。

 

最初は9割方信じられなかったのですが、実際に筋機能矯正を実践している歯科クリニックを訪問し、さまざまな症例を見て「わずか2年でここまで変わるのか」と衝撃を受けたのです。

 

そこから本格的に取り組むようになりました。

研鑽を積むなかで、口腔機能は生まれた瞬間から鍛えられるものであり、授乳や抱っこのしかた、離乳食の食べさせ方、椅子の選び方なども重要であることを知りました。

 

そこで思い当たったのが私たち自身の育児でした。

抱っこひもを適切に使っていないこともあったし、離乳食もゆっくり与えられなかったりしていたんですね。

 

娘は現在22歳なのですが、幼少期はぽかん口が当たり前でした。

朝も起きられないし勉強や運動も苦手でした。さらに高校1年生のときは学校から集中力がない、感情的になりやすいと指摘されたこともあります。

 

娘は歯列矯正をしましたが、もっと早く筋機能矯正のことを知っておけば、娘も勉強や運動にも頑張れたかもしれない…という、親として後悔があります。

 

ですから保護者の皆さんには、できるだけ早い段階でわが子の口腔機能に目を向けてほしいと思っています。

 

どんな治療よりも、みずからの口腔機能を改善して得たかみ合わせと歯並びにはかなわない

理想的なかみ合わせの例。

あくまで例であって知識として知っておけばOK。

(出典/やまむら総合歯科 矯正歯科)

―「正しいかみ合わせ」は子どもの成長にとってとても重要なのですね。

かみ合わせは、歯並びがよければ整うのでしょうか。

 

山村先生 ; 実は、歯並びがきれいでもかみ合わせもよいとは限らないのです。

小学校の歯科検診でも、一見きれいに歯が並んでいるように見えてもかみ合わせの悪い子があまりにも多いことに驚いています。

 

歯並びとかみ合わせは、実は別の問題です。

歯並びは歯の並びのことだけ指しますが、かみ合わせは上下の歯の接触のことを指します。

 

―正しいかみ合わせとはどのような状態なのでしょうか。

山村先生 ; かみ合わせは以下のような点をチェックします。

これらがすべて整っているのが理想です。

ただ、お口の特徴は一人一人違います。大切なのはバランスです。

 

●かんだときに、前歯の上下のすきまが3mm以下になる

 

●口を閉じたとき、前歯の下の歯が上の歯より内側に来る

 

●口を閉じるとき、歯や舌が邪魔にならない

 

●犬歯より奥の歯は上の歯1本に対して、下の歯2本がかみ合っている

 

―歯列矯正でかみ合わせを整えることはできないのでしょうか。

山村先生 ; 歯並びを治す矯正にはメリットもありますがデメリットもあります。

矯正は、個々に合わせた治療というより規格に合わせていくんですね。

 

規格化された形状記憶合金のワイヤーを使って、だれでも同じような歯並びをつくっていくんです。

見た目はきれいになっても、機能が整うかというと、無理な部分も出てきます。

 

いちばん美しくて機能が高いのは自分自身で作り上げたお口です。

自分の舌や唇の機能を改善して得られた歯並びやかみ合わせにはかなわないんです。

それをサポートする方法の一つとして「筋機能矯正」というものがあります。

 

6歳から始められる「筋機能矯正」とは

―「筋機能矯正」について詳しく教えてください。

山村先生 ; 筋機能矯正とは、口やあごが本来持っている機能を伸ばす、筋力のトレーニングです。

専用のマウスピースを使いながら、正しい呼吸法や食べ物の飲み込み方、姿勢などのトレーニングを行います。

 

専用マウスピースは日中1時間と就寝時に装着し、自宅で毎日マウスピースをつけながらトレーニングを続けます。

月1回の通院と数カ月に一度の診察で様子見ながら平均で2年ほど続けます。

 

―「筋機能矯正」は何歳から始められるのでしょうか。

山村先生 ; あごの成長は10歳ごろで止まり、口腔機能は10歳までに85~90%ほど成長が完了してしまいます。

ですから、正しいかみ合わせを意識した親のかかわりは早ければ早いほどいいことになります。

 

理論的には筋機能矯正は乳歯がすべて生えそろう3歳半ごろから可能ですが、私のクリニックでは6歳からのスタートを推奨しています。

 

なぜなら、「なぜトレーニングが必要なのか」という、治療の動機を理解するには3歳代では難しいからです。

また、一度イヤイヤになってしまうと一切受け付けなくなってしまうという恐れもあります。

 

また、6歳以降ならいつでもいいかというとそうではなくて、遅くとも8歳までにはスタートして欲しいです。

口腔機能の成長がほぼ完成する10歳までには筋機能矯正は終えておくのが理想的な流れになります。

 

・ お話 山村昌弘先生

「クリニックでの筋機能矯正の治療は6歳ごろからでも、生まれた瞬間からできる口腔機能のトレーニングは多い」と山村先生は話します。

 ママ・パパにも、口やあごの成長にかかわる正しい知識を身につけてほしいということです。

● 記事の内容は2024年1月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 

 

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