毎年この時期になると見かけるトンボ。

ドッグランでもよく飛んでいる。


今年もお還りなさい。

アデルといとが赤いトンボを追っかける。


お盆になると観たくなる映画がある。

というか、日本人なら観ないといけないであろう作品。

大好きな岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』『激動の昭和史 沖縄決戦』

僕は映画やテレビでしかこの出来事を知らない。

だから、この歴史を何度でも見直さないといけないと思う。

おそらくこの2作品は、ほぼ史実通りで、79年たったいまでも、忘れてはならない1ページ。

あの時、あの場所で何があったのか、

どのような経緯をたどり、どういう選択をし、ああいう事態に陥ったのか。

この2作品を観てその過程を知る。

国民性や、政治家たちの考えは、何十年たとうが、あまり変わらないから、また同じことを繰り返す。『日本のいちばん長い日』をまた繰り返す。

だから、当時起こった出来事を風化させないという意味でも、見直さないといけない、とても意義ある作品だと思う。


約80年たった今も忘れてはいけない。

誰かの決断で始まり、誰かの決断で終わった。

広島と長崎に原爆が投下され、沖縄では関係ない一般人が無惨に殺され、知覧特攻基地からは、御国の為にと命を駆けて飛び立った若者たち。

私の母の父親(祖父)は戦争へ行き、シベリアから無事帰還した。悲惨な話を、耳を覆いたく無惨な話を子供の私にもたくさん話してくれた。

それはいまでもよく覚えているし、財産だと思う。


命をかけて、日本の為に戦い、国を守った先人たち。

今日の平和は尊い犠牲の元に成り立っていることを決して忘れてはいけない。


お盆になると見かけるトンボ。

いつも行くドックランでもよく見かける。

いととアデルも追っかける。


あのときの爆撃機はここにはいない

だからいっぱい空を飛んで、ひこうき雲のあの向こう側へ、遠い遠い旅へ出る

いつかトンボは真っ赤な夕陽に消えて行った。


また来年も遊びにきてね。


8月15日。