1900年初頭、明治時代のころ。

日本人たちはカナダのバンクーバーへ出稼ぎへでた。移民し始めた当時5000人あまりの人がカナダで暮らしていたというから驚きだ。そのあと増え続け18000人まで達したらしい。資料によると何故か和歌山県と滋賀県民が多かったらしい。カナダへ移民した理由は賃金だ。白人よりは安いにしろ、日本での賃金の約7倍ももらえたらしい。

当時の日本人たちの様子は映画『バンクーバーの朝日』でも描かれている。この映画は野球で実績を残した日系移民たちの希望を描いている。2003年には日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」はカナダ野球殿堂入りも果たした。


その頃、バンクーバーの鉄火場の顔役に中村民之助という人物がいた。ちなみに鉄火場は賭博場、顔役は仕切ってる人。ただならぬ人じゃないか!

日活映画で一本とれそうな話だ!

彼は帰国毎にシェパードやドーベルマンなどの犬をカナダから日本へ連れていき金持ちへ売っていたらしい。ドーベルマンの世界でも有名な人っぽい。

中村氏はある日、日本に帰国中にある一匹の犬と出会う。

それは大宰一郎氏がある船乗りから求めた、ジョージバンクロフトという犬で、そのワイアーヘアード・フォックス・テリアが日本に始めてきたワイアーじゃないかと言われている。

それをみた中村氏は欲に目がくらみ(推測)、この犬は金になると思い、カナダのケンネルを周り3頭のワイアーを横浜に入港させた。

これが、日本におけるワイアーの出発点とされている。

いやいや、凄い話だ!もしこのブログを見てる数少ない中に映画関係者いらっしゃれば、是非ともこの話しを映画化してほしい!

ヒットはないにしても、数少ないワイアー愛好家の皆さんは観に行くと思います!


そして、ここに中村さんへお礼を言いたい!

欲に目がくらんでか(推測)、日本にワイアー連れてきてありがとう!

あなたがいなければ、アデルと出会うこともなかったかもしれないです。いや、なかったでしょう、感謝!





参考文献/ワイアヘアード・フォックス・テリア

著者名/秋沢道子