井筒和幸監督の『岸和田少年愚連隊』が大好きだ。

劇中で敵対する不良達から逃げるシーンで、犬小屋ごとナイナイがぶっ飛ばすシーンがあるのだが、愛護的にはイケナイけど大好きなシーンだ。柴犬雑の表情がとても良い。

さすが井筒和幸、動物までも演出できる、素晴らしい監督だと思う。



柴犬が好きだ。

というか、何回もいうが犬が好きだ。


たくさんの犬に囲まれて生活してきた。

叔父さんは猟犬(いま思えばラガー犬)をたくさん飼っていたし、隣の家ではビーグル雑(いま思えば薩摩ビーグル)や、シェパード雑を飼っていた。

うちの家には番犬として、白い犬を飼っていたらしいが、俺が産まれた時にはいなかった。

小一になった時に、親父が俺に犬をもらってきてくれた。

どこから連れてきたかわからないが柴犬だった。犬が欲しかった私は大変喜んだ。いまでもよく覚えてる。

姉が勝手に「ハヤト」と決めた。姉には逆らえずその名前に従った。

毎日の散歩、毎日のご飯、休日には山へ里へ遠出した。

稲刈り後の田んぼは天然のドッグランで、1日中走り回った。

よく怒る犬で、父もおじいちゃんもよく噛まれたが、なぜか母と俺だけは噛まなかった。


思春期にもなると遊びの対象が犬から友達へと変わったので、父と母が代わりに面倒みてくれた。

23歳の時だったと思うが、実家に帰った時見たハヤトはまだまだ元気でこいつ死なないなって思ったが、この時にみたハヤトが最後となった。

今さらだけど、飼い主として最低だったけど、最後まで面倒みれなくてごめん。


柴犬に会うといまだにハヤト君を思いだしてしまう。