柔らかく | 感じて、動く

感じて、動く

16歳から始めたサッカーの指導。感動したら、行動する。それが僕のすべての基本。



昨日は濃い一日でした。


午前中より東京を出発し、研究のため群馬県へ。ある指導者にお話を聴いてきました。




群馬でゆっくりする時間もなく、すぐに東京へ。目的は、この人の講演会を聴きに。

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そうです。今、日本で恐らく一番ホットな“なでしこジャパン”の名物監督である佐々木則夫さんです。


ワールドカップ前に阿佐ヶ谷の工務店で地震のチャリティーとして行われた小規模の講演会。その時は誰も“なでしこ”が優勝すると思っておらず、参加者も50人ほどでした。


今回はその3、4倍はいたでしょうか。それでも佐々木さん、「注目を浴びる前から講演に呼んでくれた人たちに感謝したい」ということで、前回の講演に行った人を全員ご招待。なんて素敵な人なんでしょう。


佐々木さん、やはり今回も前回の印象どおり、とっても素敵な人でした。何が素敵ってその“柔らかさ”。


常に会場の雰囲気に気を配り、ユーモア溢れるお話やジョークで会場を沸かせ、観ているこちらに安心感を与えていました。




「問答を大切にする」


相手から引き出すように、柔らかく、納得するまで問いかける。


質問コーナーの時に、サッカー関係の質問が一通り終わったあと、佐々木さん自らが、「そこの毛色の違う君!」といって指名された人がこんな質問を。


「恋愛を仕事にしている者ですが、目の前のお客さんに対してのモチベートに迷いがあります。佐々木さんはどのように意識されていますか?」


「やっぱり(サッカーとは)筋の違う人だ!」なんて笑いを交えながら、問答を大切にするようアドバイスされていました。


彼のスタンスの根源にあるのが、“柔らかく”なんでしょうね。本当、すべてにそれが滲み出ています。



また、女子サッカー部の顧問の方が、「私のチームは部員が8人で・・・何か力強いメッセージを下さい。彼女たちに持って帰ります」


というのに対し、「いつも試合も11人対8人で闘ってるわけでしょ?絶対8人の方が学んでるから!全国出たり、そういったのより、色んなことを考え、感じながらサッカーに臨んでいる。君たちの未来は明るいよって彼女たちに伝えて下さい」


なんて、素敵なこと言うじゃないですか。


講演会で、話に引き込まれることは多いですが、雰囲気に引き込まれるって珍しい。佐々木さんならではですね。


連れて行った石神井高校の選手2人も、質問をし、丁寧に答えてくれた佐々木さん。2人にとっては素晴らしい経験になったのではないでしょうか。


講演会の終わりには、「みんなが写真を撮りやすいようにポーズ!」なんておどけてみせる佐々木さん。やっぱり、本当に偉い人は、偉そうにしないネ!

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帰りは会場に来ていたサッカー仲間たちと一献。最高の一日でした。