日曜日。
午前は掃除や洗濯。
午後は義理で、とあるイベントへ。
イベントが終わり、
やれやれといつものカフェで休憩。
銀色夏生さんの紀行エッセイを読む。
この方の著作はほとんど読んでいる。
もう30年以上のお付き合い。
ファンというほどでもないけど、
こんなに長く読み続けているのはなぜ?
エッセイには二つの系統があって、
ひとつは自虐系。
林真理子さんのエッセイはこっちより。
物事を冷静に捉えてバッサリ切り落とすのが特徴だから、
当然自分に対しても手厳しい。
もうひとつの系統は自慢系。
もちろん自慢していることは、
筆者が無自覚なことがほとんど。
自慢系のエッセイの中で輝く、
素敵な暮らしぶりやセンスに
読み手は憧れるか、ひれ伏すしかない。
さて、銀色夏生さん。
彼女の日記エッセイは自虐系でもなければ自慢系でもない。
相当、意図して削るもの、拾い上げるものを選別しているように感じる。
どんな基準で書くことと、書かないことを選別しているのだろう。
とても気になる。
とてもミステリアスなところ、
それが銀色夏生エッセイの魅力。