プロ野球・阪神タイガースの本拠地で、高校野球の“聖地”でもある甲子園球場(兵庫県西宮市)の所在地に本籍を移す人が増え続け、今季の公式戦終了後の10月26日時点で699人となり、700人まであと1人に迫ったことが2日、分かった。住居表示されていれば、国内どこにでも本籍が置け、皇居(東京都)や東京ディズニーランド(千葉県浦安市)に置く人もいるが、実際の人数が判明するケースは異例。
西宮市によると、甲子園球場の所在地「西宮市甲子園町1番」の本籍人口は10月26日時点で699人。平成21年2月は約500人で約2年半の間になぜか40%も増加。西宮市全体の、ほぼ同時期の本籍人口の増加率は約2・5%にすぎず、球場だけが際だつ。
阪神タイガース公式ファンクラブ事務局によると、クラブが発足した平成16年度以降、会員数は毎年約15万人と横ばい。なぜ本籍を移す人が増え続けるのかは不明で、同球場関係者も「コメントのしようがない」と戸惑いを隠せない。
法務省によると、本籍は日本国内で住居表示がある場所ならどこでも自由に移転でき、皇居や東京ディズニーランドを本籍地とする人も。しかし東京ディズニーランド(千葉県浦安市舞浜1番地1)について同市は「100人以上いるのは確実だが、今のシステムでは人数は把握できない」、皇居(千代田区千代田1番)についても「皇居に本籍を移せないかという問い合わせはあるが、人数までは把握していない」(同区)としており、人数は不明のままだ。
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