今日は半導体業界のおはなし。
これから半導体業界はどこに向かっていくのでしょうか?
まず半導体メーカーに着目しましょう。
2015年あたりから半導体メーカーの大型M&Aが始まり、技術で市場を取るのではなく、ファイナンスで市場を取る風潮が盛んです。
このような状況下において、ある程度主要な半導体メーカーが収束していくものと思われます。
他が持っていない技術を持つメーカー、今後世の中を席巻するような技術を持つメーカーは高値で買われていきます。
そして、株主重視の強力なマネジメント体制の中、色々な技術を持つ会社が傘下にぶら下がり、巨大な組織になっていきます。
株主を満足させるべく、短期的な利益を追求する動きがみられるかもしれませんし、自社製品の地位を絶対的なものにすべく、様々な機能が盛り込まれたLSIの開発が、半導体の集積化を相まって一層進むように思います。
そして、半導体商社も淘汰が進みます。
メーカーの数が減れば商社も減り、メーカーの交渉力が強くなれば自社でリスクを負いたくない商社は物流のみを徹するようになり、やがてその存在感を失います。
当然、利益率も下がり、財務体力の無い商社は消えていきます。
アップルなどの勝ち組企業についていくことも生き残る上で大事なファクターとも言えますが、
直販という脅しを突き付けられて利益率が下がるという構図もあるので、舵取りは難しくなるように思います。
製品の作り手側であるメーカーについても述べましょう。
日本という国について言えば、お家芸であった白物家電も成長は見込めず、
自動車やヘルスケアなどが今後半導体需要をけん引していくことになりますが、
半導体そのものについては、他の競合企業と同じようなものを使うようになると思います。
(先に述べたように、半導体メーカーが集約していくため)
ハードで特徴が出せないならソフトで多様性を求める時代になったといえます。
スマホやいわゆるウェアラブル端末などが市場をけん引するという動きはあるので、
市場全体としては消費は伸びるが、買い手が半導体メーカーや購入ルートを選ぶ際の選択肢は少なくなってきます。
また、どこも同じような半導体でモノづくりされるため、そもそもハード設計者を会社には置かず、外から買ってきた基板に自社独自のファームウェアを載せて販売するようなビジネスモデルが主流になるかもしれませんね。
このあたりの動きは、日本のみならず韓国などでも同じなように思えるので、徐々に東アジアからこのような動きが西へと伝染していくのかもですね。
今日はこんなところで。