ゴールデンウィークも終わってしまいますね。
こんにちは、半導体調達コンサルタントのaddshieldsです。
ここでは、以前勤めていた半導体商社での経験をもとに、クライアントの経営者の方からよく聞かれることを色々書いてみようと思います。
半導体を調達する上で悩み事って何でしょう?
・リードタイムが長い
・急なコストアップをされた
・急な生産終了を告げられた
などなど。
色々な部品を仕入れるにあたり悩みは多いですよね。
この問題を解決するために必要なのは何でしょうか?
私が思うに、大事なのは"どのメーカーを選ぶか"と"事前の立ち回り"です。
実際半導体は作るのに時間はかかりますし、材料費が高騰することも確かにあるのですが、ここ最近の値上げは、何の脈略も無いただの半導体メーカーの戦略であるに過ぎません。
海外の有力な半導体メーカーの操っている外国人はとっても賢いです。
代替ができない自社製品が日本製品に採用されていると知っているので、多少値上げしても、あれやこれやいちゃもんはつけても最終的には日本メーカーは応じるしかないと踏んでいます。
そして、値上げや不採算事業の売却などで得た利益をもって、次の会社を買収します。
もちろん、それも置き換えの難しい製品を扱うニッチな企業であったり、競合を圧倒的に駆逐しているガリバー企業を、です。
良い仕組みですね。実によくできています。
では、そんな状況だから何でも応じないといけないのでしょうか?
これに関しては、クライアント企業の立ち位置によって異なります。
もし、部品選定権がない(いわゆるEMSみたいな)場合は、案件受注をしたときのアクションがかなり重要です。
発注元が悪名高き半導体メーカーを採用しようとしている場合は、その危険性を事前に伝えていざ問題が起こった時に、自社のところにボールが来ない状態にしておく必要があります。
どのような危険性があるかは、正直痛い目を見ないと分からない部分もあるのですが、製品のロードマップやメーカーの組織体制、取り巻く環境などでもある程度危険性を図ることは可能です。
断定的な言い方を避けながらも危険性を伝えておく、というちょっとスキルが必要なアクションになりますが、良いアドバイスができれば発注元に対しての発言力は増すでしょう。
(ここに購買力も加わると著しい信頼感に変わります)
もし、部品を自社で選ぶ場合、これは購入している商社を巻き込みましょう。
悪名高きメーカーは選ばない、としたいところですが、使わないことで自社の製品力が下がってしまうのは本末転倒です。また、メーカーにクレームを言う、というのも得策ではないです。なぜなら、死ぬほど半導体をたくさん買ってくれる中国や台湾と比べて、日本の物量は大したことがないパターンが多く、物量でビジネスの大小を図る半導体業界において無視される可能性が高いからです。であれば、採用のタイミングで商社も巻き込み、有事の際にはバッファになってもらうよう事前に準備しておくのです。
具体的には、採用する際価格や供給性をコミットしておく(これはメーカーでも商社でもどっちでもよいです)ことです。
コミットできないケースもあるのですが、例えばステッピング価格を設定し、きちんとしたエビデンス(見積書)などで残しておくことも有効な手段です。
何か商社との間で制約ができれば、有事の際、商社に在庫を持たせるとか、他の流動製品のコストダウンをさせるとか、自社に有利な条件を引き出すことも可能です。
購入先を変えるぞ、という脅し文句もあるのですが、これはあくまでリーサルウェポン(最終兵器)なので乱用しないように。
強硬なメーカーが増えていっている昨今なので、上手に立ち回りできるとよいですね。
今日はこんなところで。
(ちょっと長くなってしまって、反省、、)