白抜き画像の館2022ー11③
この記事(2022ー11②白抜き画像の館)の続き。
まずは前掲画像の小変更から。
↓これにあった無駄な余白を、
↓できるだけくまなく埋めました。
ここで一区切りとして、BタイプからCタイプへの変遷を
あえてまとめなかったのは、
ボディスーツはともかく、
マスク造形に限れば、
古谷敏氏の顔面型取りに水粘土を盛り付けたマスク原型は、
乾燥・ひび割れを防ぐため濡れ布で覆って保湿性を保ち、
まずはAタイプ用に型取り。
次にBタイプ用に、粘土原型を若干手直しして
二度目の型取り。
今度はザラブ星人が擬態変身した、
にせウルトラマンが登場の際、
スーツはAタイプの流用。
マスクはBタイプの水粘土原型をさらに手直しして三度目の型取り、
邪悪な表情のにせマンのマスクに造形を大胆に変更。
Bタイプの口幅の狭い、古谷氏に似せた原型は跡形もなく、
↓成田亨氏のデザイン画どおりの、
不敵にニヤついている、幅広の口に変更。
このにせマンに変貌した水粘土原型を4たび手直しして、
Cタイプとして四度目の型取り。
ゾフィのマスクも同じ型を使用した。
このため、
成田氏は「ヒーローは余裕の構えで笑みをたたえているべき」と考えていて、
参考にした仏像(広隆寺の弥勒菩薩像)に通じるアルカイックスマイルを最も顕著に示しているのはCタイプ
としてはいても、それは後付けで、
実際の制作過程は、
立体造形の佐々木明氏が独自に進めたものであり、弥勒菩薩に表情が似通っているのは偶然の一致に過ぎない。
したがって、2021年8月26日、癌のため死去していた、ソムポート・セーンドゥアンチャーイが主張していた「ウルトラマンのデザイン源流はタイの仏像群にあり」も、事実無根の眉唾だったわけである。
というところまでで、今回は一区切り。