宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章「嚆矢篇」 | アディクトリポート

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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
第一章「嚆矢こうし篇」


でか

結論から先に申しあげると、
是が非にでも、
映画館で観るべき作品である。


ただし、この条件にあてはまるのは、
22564
↑『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(右)
を1978年に、映画館で鑑賞した人に限る。

私の場合は、
銀座の東映本社ビルの地下にあって、
ふだんは東映配給の洋画を公開している、
丸の内東映パラス
(2004年10月に丸の内TOEI スクリーン2に改称)
で鑑賞。
↓公開前夜の徹夜の面々
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↑劇場の外観から、丸の内東映パラスと思われる。
人数が少ないのは、1作目『宇宙戦艦ヤマト』(1977)の際には東急系がメインの公開館だったため、「ヤマトと言えば東急系(渋谷)」という風潮があったから。


「さらば」からのアニメ上映だった東映パラスは、
さしずめアニメ映画の聖地になっていき、
1980年の『銀河鉄道999』も、
999

上映の合間、安田成美の下手クソな歌を延々と聴かせ続けられた、
1984年の『風の谷のナウシカ』も、
なうしか
丸の内東映パラスで観た。

『2202』に話を戻せば、
『君の名は。』を観た、昨年9/5の夕方に、
秋葉原のUDXシアターで
行われた、
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『2202』発表会では、
脚本を読んだ西崎彰司プロデューサーが、
「メチャクチャ面白い」
と感想を述べていたが、なにしろ「2199」ショックの後なので、
ひたすら懐疑的だった。

でもって、公開直前まで『2202』のことは頭から追い出していたが、
よくある、
冒頭から数分のノーカット先行公開をネットで観て、

「なるほど、たしかに面白いかもしれないぞ」
と思い直した。

なにしろ、『さらば』を完コピした部分と、
完全に新しい部分のバランスが絶妙である。

しかし、ネットで冒頭数分の先行公開には、ロクな前例がない。

覚えている限り、
『スパイダーマン3』(2007)
『スピードレーサー』(2008)
そして、「どうだ!」とでも言わんばかりに公開されたが、
「それで?」「だから?」としか感じなかった、
『2199』第1章でも
最終作
「2199 星巡る方舟」(未見)本編冒頭映像

でも、とにかく触発されなかったし、
全編を見通しても落胆しきりだったから。

とはいえ、
3/1の映画の日でも、1200円割引なしの、
実質上はテレビシリーズの第1話と第2話、
正味1時間を観てみた。

新宿ピカデリー
7787457847
シアター② E−17

「完結編」(1983)までは東急系。
「復活篇」(2009)
ふっかつやまと

実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010)は東宝。
ゆゆゆ

そして「2199」からは「ガンダム」を踏襲して松竹系と、
配給会社は移り変われど、
『2202 第一章』の鑑賞は、
約40年前の『さらば』の劇場体験を彷彿とさせるものだった。

だから冒頭の白色彗星の、正面からの大映しでは、
40年前はシネコンなどなく、
したがって座席指定の制度もないから、
列に並んだ順に入場し、
良い席はどんどん取られてしまうため、
かなり前の席で観るしかなく、
ビーズスクリーンのツブツブまで目についたよな
とか、些細なあれこれが思い出された。

そのため、
重厚なパイプオルガンの響きと共に、
白色彗星がゆっくりと回転するシーンでは、

「いやいや、もっとダラダラと、長回しでなけりゃダメでしょ」
とか、
英雄の丘にクルーが集まってくるシーンでは、

「いやいや、このシーンだけは、徳川機関長のヒゲは黒でしょ」
とか、実にくだらない楽しみ方をした。

こんな体験が映画館でできるのも、
3月10日までなので、
310
絶対にお見逃しなく!