(原因不明)
今回の記事はパソコンでご覧ください。
これ(〈リライアント〉こだわる理由Ⅱ: 1/537エンプラ補完計画〈その24〉)
の続きで、
絶版久しい、amt/ERTLの、
映画版(改装型)エンタープライズ1/537スケール
=ゴーナナサンにこだわる理由PART Ⅲ。
![rira](https://stat.ameba.jp/user_images/20150531/22/addicto/77/6f/j/t02200339_0600092513323703019.jpg?caw=800)
同スケールのキットが存在
の第2弾。
カティンガ級クリンゴン・バトルクルーザー
1/537 スタートレック クリンゴン クティンガ級巡洋戦艦
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プラッツ (2014-03-16)
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映画版エンタープライズ号が、
“NCC-1701”だけだと、テレビTOS版と区別がつかず、
1/600 スター トレック 宇宙大作戦 NCC-1701 U.S.S エンタープライズ (TV版)
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ドイツレベル (2013-08-07)
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A型になったのは映画第4作からなので、
A抜きを改装型(Refit)と呼び分けるようになったのと同様、
スタートレック 1/850 U.S.S.エンタープライズA
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バンダイ (2004-08-25)
売り上げランキング: 157,553
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クリンゴン・クルーザーでは、
TOS版のD-7と区別がつかないため、
スタートレック 1/1000 クリンゴン D7バトルクルーザー
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ポーラライツ
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1/1000 スタートレック クリンゴン D7バトルクルーザー(リニューアル版)
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ポーラライツ
売り上げランキング: 398,470
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現在では「カティンガ級」と呼び分けるようになった。
綴りは、
K't'inga
と
K'Tinga
の2種あるが、前者はクリンゴン式の綴り転記なので、
一般的には、下の方で表記する。
そして読み方は「クティンガ」ではなく、「カティンガ」
↑この人(HDAのジェリー)の作例動画は、寄りの絵、接写が多く、
プロセスの省略も少なくて、自分としては、
トレックワークスより、工程がわかりやすくて好きかも。
パート1補足
パート2
パート3
パート4
パート5
パート6
しかしこのジェリー、HDAモデルワークスという個人メーカーに昇格して、
この制作動画は、パート13で中断してしまった。
パート7
パート8
パート9
パート10
パート11
パート12
パート13
となると、いつもの引きの絵がメインの、
トレックワークスと合わせ技で、
補い合うしかない。
電飾や改造パーツの取捨選択にも、
それぞれの個性があらわれ、
互いにマネでないのが素晴らしい。
パート2
パート3
パート4
パート5
エアブラシ塗装
パート6(完成)
こうしたビデオを段階的に見ていくと、
まるで自分が作っているような気分になるが、
だまされて?はいけない。
↓さすがに特注のベースまでは、誰にも出来るわけありません。
2人の動画を見ても分かるが、
このキット、パーツの合いの悪さや、細部の省略はあるものの、
たいへん素性がよろしく、
基本プロポーションは直す必要がない。
しかも同スケールのエンプラやリライアントと異なり、
初回発売の1979年(流通は1980年)から、
↓1980年のAMT(amt)カタログには、
![にきにき](https://stat.ameba.jp/user_images/20150613/22/addicto/80/14/j/o0589066813336324501.jpg?caw=800)
↑エンプラと共に、クリンゴン・クルーザーが掲載されている。
キットには5種類のボックスが存在する。
上から順に、
●amt初版(1980年流通)
●英マッチボックス箱(1980年流通)
![かてぃんが](https://stat.ameba.jp/user_images/20150601/00/addicto/ff/ca/j/o0500193113323850379.jpg?caw=800)
●84年に『Ⅲ ミスター・スポックを探せ!』に合わせた、ERTL(アーテル)からの再販。
●クロノス・ワンが箱絵で、1991年の『Ⅵ 未知の世界』に合わせた92年流通の第3版。キット自体は同じもの。
●2014年に発売された、amtブランドながら実質はラウンド2からの最新版で、初めて「カティンガ級」の記載が。
最新のラウンド2からの再販まで、
金型改修は一切行われていない。
なぜこんなに基本造形がしっかりしているかというと、
映画版のスタジオモデルのブループリントそのままに設計されているから。
![sewsw](https://stat.ameba.jp/user_images/20130530/21/addicto/b4/03/j/o0430061812558188761.jpg?caw=800)
エンプラの方は、ブループリントとプラモのあちこちが違っていて、
「なんでわざわざ変えるかな?」
と残念だったが、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sannyou](https://stat.ameba.jp/user_images/20130611/19/addicto/0e/4c/j/o0430049412572351291.jpg?caw=800)
(上)撮影用のスタジオモデル
(中)トルストゥン・ショルツ(Thorsten Scholz)の2004年の作例
(下)ブループリント
第2船体に走るパネルライン(設定ではディフレクターグリッド)が微妙に異なる。
クリンゴン艦は、ほぼブループリントそのまま。
![さん](https://stat.ameba.jp/user_images/20150617/06/addicto/ac/3c/j/o0600116313339550718.jpg?caw=800)
…と思ったが、模型の方が頭が小さく、首が長い。
しかし昔、パーツごとにブループリントにあてがったら、
見事なまでに、まんまだったよ。
となるとどうやら、いちいち各部をブループリント(=スタジオモデル)
と変える手間を省いたらしく、
手抜きしたクリンゴン艦の方が、
主役のエンプラより出来が良くなるという皮肉な結果に。
ブリッジ周辺を中心に、劇中と大きく異なるのは、
↓キットの造形を無改造、塗装だけでできるのは、このあたりが限界。
![きt](https://stat.ameba.jp/user_images/20150616/06/addicto/a8/bf/j/o0600048013338587700.jpg?caw=800)
スタジオモデルも同様で、
↓いったんブループリントどおりで完成しながら、
![mist](https://stat.ameba.jp/user_images/20150614/19/addicto/e3/c4/j/o0600118513337106739.jpg?caw=800)
アップに耐えられるように、
↓ディテールが追加されたため。
![こんとらすと](https://stat.ameba.jp/user_images/20150614/21/addicto/cb/39/j/o0600168513337227825.jpg?caw=800)
↑実際のモデルの色と細部がわかりやすいように、レベル/カラー補正を加えているため、劇中そのままの画像ではありません。
↓細部を追加した後の、ブリッジのクローズアップ画面。
![miku](https://stat.ameba.jp/user_images/20150614/22/addicto/17/05/j/o0500250313337304665.jpg?caw=800)
↓ビフォー(左)とアフター(右)の比較。
![sann](https://stat.ameba.jp/user_images/20150614/23/addicto/9d/4d/j/o0600100713337410408.jpg?caw=800)
中断はあったが、実に35年も、
基本的には初版と同じキットが販売され続けながら、
改造パーツに恵まれなかったカティンガ級だが、
ここに来てようやく、JTグラフィックスから、
怒濤のディテールアップパーツが登場。
●レジン(樹脂)パーツ
●エッチングパーツ
レジンパーツの原型製作は、SRSプロトタイピング(SRS PROTOTYPING LLC.)
![みx](https://stat.ameba.jp/user_images/20150615/01/addicto/e0/ed/j/o0600171313337521785.jpg?caw=800)
JTグラフィックスでは、
形状再現だけの通常樹脂版と、
電飾を考慮したクリアー成型の2種を発売。
単品発売と、改造パーツ丸ごとセット売りと、体制も万全。
![toumei](https://stat.ameba.jp/user_images/20150615/02/addicto/a7/31/j/o0600104113337531222.jpg?caw=800)
これさえあれば、(基本的に)誰でも、
劇中同様の、いかついブリッジが再現できるようになったのは、
![huujite](https://stat.ameba.jp/user_images/20150615/02/addicto/6f/5f/j/o0600238313337542049.jpg?caw=800)
なんとも感慨深い。
今回は、ブリッジだけに執着してしまったので、
話の残りは、
後編に続く。