月9の『東京DOGS』 と 日曜劇場『仁-JIN-』 の放送が終了しました。
単純に比較すればよいというものではありませんが、両者の命運が
きれいにクロスしたので、引き合いに出してみます。
というのも、視聴率の観点からは
『東京DOGS』 は好スタートダッシュ(18.7%) ⇒ 微妙な幕切れ(14.0%)
『仁-JIN-』 はなかなかのスタートダッシュ(16.5%) ⇒ 有終の美(25.3%)
という結果に終わったからです。
いえいえ、『東京DOGS』 もかなり健闘しています!もちろんです。
水嶋ヒロ、小栗旬、吉高由里子と”旬”な俳優陣で大健闘。
同枠では今年で一番の安定した視聴率を獲得していました。
ただ、やはり”月9信奉”は終焉を迎えていることを実感しました。
いえ、もうとっくに終わってはいたんですが、わたしはテレビをあまり
見ないほうなので・・・漸く”実感”しました。
逆に、『仁-JIN-』 は大快進撃です。
どうしてでしょう?
もちろん、色々な理由が考えられます。
個人的な見解ですが、2つ考えられると思っています。
① コンテンツ力![]()
② 社会的背景![]()
① コンテンツ力については、とても主観的な話ですが、
ようは内容がつまらない、ということです。
確かに、わたしは吉高さんがとても好きですし、小栗旬もわりと
好きです。
ただ、毎回見ていて(ファンの方には申し訳ないですが)俳優だけで
もっているなぁ、と感じました。
もちろん、それでみんなが見続ければ問題ないのですが、わたしは
『東京DOGS』の例は、”豪華俳優陣攻め”の限界を示唆したと思います。
一方で、『仁-JIN-』 は、②社会的背景にも繋がることですが、今流行の
”歴史”を取り入れています。
でも、ただの歴史ではなく、”現代”から来た医者というSFチックな設定です。
これは原作がちゃんとありますが、なかなか見たことのないシチュエーションです。
そこに、大沢たかおさんが見事にはまったのでしょう。
視聴者は、初回はおそるおそる・・・という態度だったのが、次第にその面白さや
深さに引き込まれていき、最終回では両者の間に大きな差が開きました。
「今はもう月9だからって、みんなが見る時代じゃないんだよ」
「みんな、本当に見る価値があるものだけを見るんだよ」
という全国視聴者の声が聞こえてくるようです。

