1年前、私が夫に心を閉ざしたのは、3段階だった。

 

 

最初の段階は、私が夫を信じようとして、だんだん不信感をいだき始めた時期。

 

前は、私が精神的に追い詰められながら一人で子育てして、失敗して子供が荒れて、夫と再同居してからは子供は別人のように落ち着いたし、夫は子供に関しては「俺に任せて。何も言わないで。」と言うので、信じて黙っていた。(しばらくしたら子供の罵声は戻ったけど、今も手足は出ない。)

 

ゲームに関しては、中毒になりやすい注意欠陥障害なので、なるべく与えないか、条件を付けようと提案したけど、聞く耳持たず、「自分でコントロールして欲しいから、条件はつけない」の一点張りで、どうしても考えを変えないから、私が折れていた。

 

「どうしてもそう言うんだったら、結果も責任を持ってね。中毒になってからどうにかしてと言われても私はどうにもできないから。」と伝えていた。

 

私が悲観的なだけで、夫が言うように大丈夫ならいいなと思っていた。

 

でも、子供はどんどんゲームにのめりこみ、そのうち部屋から出ず、シャワーも浴びず、食事もお菓子以外食べず、学校にも行けなくなっていった。

 

夫は「どうしたらいいかなんて、分からない。俺は悪くない。だってこうなるとは思わなかったんだもん。大丈夫だと思ったんだもん。誰も将来のことは分からないでしょう?分かるなら、明日何が起こるか言ってみてよ。」(アスペルガーは先が読めない。自分の非は認めない。)

 

 

お金に関しては、管理ができないはずなのに、すべてを自分で管理して全く私には状況を教えず、ただ繰り返し「何も心配しないで。大丈夫。」とだけ言っていた。

 

私は、夫は毎日決まった時間に出勤、帰宅するけど、実はフルタイムで働いていないことを知っていたし、身分不相応な貸家に住んでいるから、我が家の家計は大丈夫と言われても、信じがたかった。

 

だけど、現時点で何も困っていないんだから、取り越し苦労する必要もないと、彼を信じようとしていた。一生懸命信じようとしていた。

 

 

でも、一気に信用を失うことが起こった。それが2段階目。

 

私が、多額で、大切なお金の取り扱いをしようとしていた時、夫が「自分が別の方法でやるから待って。任せて。」というので、任せていた。

 

普通に考えたら、とても他の方法で夫がどうにかできるとは思えなかったけど、この時も信じようとしていた。

 

でも、もうとっくに期限が過ぎた時、突然夫は言ってきた。「やっぱりできないから、どうにかして。」

 

?????????ムキーメラメラ

 

最初から私がやると言っていたのに、やらないでというからやらないでいたのに、期限が過ぎてから言われてもどうにもできない。

 

大切なことが進まなくなるし、私の社会的信用が落ちてしまう。

 

夫のせいで、私がきちっとしようとしている生活が狂う。

 

もう、信用するのは止めよう。

 

そう決めた。

 

 

そして最終段階。

 

一気に、完全に、すべてを諦めたのは、その後夫が私を喜ばすために取った行動から始まった。

 

彼は、私が欲している要求を満たして喜ばせようとしてくれていた。

 

私が喜ぶゴールに向かって歩き出し、私に準備をさせて夢を抱かせ、最高にワクワクさせてくれた。

 

準備も楽しいものだったから、しばらく喜んで準備をしていた。

 

夫をそんな私を見るのがとでも誇らしげで、満足そうだった。

 

ただ、それは、お金も、夫の社会的地位も必要なものだったから、それが今の夫に可能とは信じがたかった。

 

私は何度も、信じがたいけど、本当に可能なのか?もしあとで不可能と知ると、あまりにもショックだから、きちんと可能かどうか分かったうえで話を進めてくれるようお願いしていた。

 

直前の私の社会的信用を失墜させる出来事があったから、私は「これで、やっぱり無理なんて言ったら殺すよ。」とまで言っていた。

 

言葉はひどいけど、夫は人の心を想像するのが苦手なので、それだけぬか喜びさせることがショックなことなのだと分かって欲しかった。

 

足あと

 

でもねキョロキョロ汗

 

分からないのねショボーン汗汗

 

どうしても、分からないのえーんあせる

 

1か月半後。

 

楽しく夢見た1月半後。

 

懲りない私がバカなのかしらね。

 

しかもその時の言い方は、まるでこんな感じ。(内容は真実とは違って、例えです)

 

嬉しそうに、夫「あい!グッドニュースとバッドニュースとどっちが先に聞きたい?」

 

私:グッドニュース

 

夫:あいが言うように、ちゃんと確認してきたよ。俺たちをエベレストに登らせてくれるって。できるとは思ってもみなかったよ。

 

私:?????????(この1か月半できると言われて準備しているけど?)

 

夫:悪いニュース。頂上の気温が20℃以上になったらだって。

 

ゲッソリ

 

どう考えても、当然、無理。

 

たぶん、夫は前から分かっていたけど、このところ機嫌が悪かった私と、一緒に行動して話をする口実が欲しかっただけ。

 

これがアスペルガー夫の解決法。

 

ひとまず目の前の問題を見えなくする。

 

先のことは全く考えられないし、感情というものを知らないから、この先相手がどんな気持ちになるかなど、100%分からない。

 

 

私は砕け散った波

 

あれほど、できないことは言わないでと言ったのに。

 

信じようとして、信じられなくて、また用心しながら、確認しながら、今度は大丈夫かと信じて、突き落とされたダウン

 

私:あんなに、後でショックを受けないように、確実なことだけ話してってお願いしたのに。どうしてこうなるの?

 

夫:だって、こうなるとは思わなかったんだもん。大丈夫だと思ったんだもん。誰も先のことは分からないでしょう?

 

私:でも、きちんと確認してってお願いしたのに。

 

夫:だからしたじゃない。それで、20℃になったら登らせてくれるって言うんだから、悲観的にならないで喜ぼうよ(「登る」は例です)。

 

私:それは無理って言う意味だよ。

  

  長い間大丈夫って言い続けたじゃない?確認してなかったのにあんなこと言ったの?

 

  どうしてそんなことして平気なの?私の気持ち分からないの?

 

夫:分かる。エベレストに登れないから怒ってる。またお金のことで文句言ってる。

 

私:違う。お金のことじゃない。

 

  怒ってるんじゃなくて、悲しいの。

 

  あんなにお願いしたのに、分かってくれてなかったから。

 

  信頼していたのに、裏切られたから。

 

  どうすれば気持ちを分かってもらえるのかな?

 

  例えば、もしあなたに、あなたの絵を全部買うっていう人が現れて、これからの絵も全部買うから、いくらでも払うからいっぱい描いてって言われて、会社を辞めて絵を描くのに専念して、急にやっぱりやめたって言われたらどんな気持ち?

 

夫:怒る。

 

私:悲しいでしょう?

 

夫:たぶん。

 

私は、一生懸命「信頼」「悲しみ」というものを説明したけど、夫は頭が混乱するばかりで、どうしても理解ができなかった。

 

私はこの時はっきり分かった。

 

彼には感情がないと言うよりも、悲しみの感情がないんだ。悲しむ代わりに怒るんだ。

 

もう、夫に関わればかかわるほど、私は傷ついて疲れ切る。

 

それまでの私の考えは、「アスペルガー夫とうまくやっていくには、夫の特徴を知って、受け入れて、私が折れること。子供のためにはそれが良い。」そう思っていた。

 

でも、もう限界だ。

 

私の人生に関わって欲しくない。

 

人は変わらない。アスペルガーはもっと変わらない。

 

自分は正しく、周り全員が悪く、指摘されると切れて自分の正当性を主張し、周りをこれでもかと見下す。

 

多くの本に書かれているように、もう、距離を置くしかない。心が耐えられない。

 

 

 

そしてわたしは、話しをしても嘘しか返ってこないので話し合いは完全に諦め、心を閉ざして、夫の目を見ることもできなくなりました。

 

ハートブレイク汗