あれから何日経ったかな?
その後、ファミリーセラピーに行ってきました。
境界性パーソナリティー障害で、うつ病で、不登校になった息子のためのセラピー初回、90分です。
かなり思っていたのと違って、納得いかなかったり、ドキドキしたり、涙したりしました。
まずは、ファミリーセラピーの説明。
記憶に残っているのは、
「プライバシーは完全に守られます。どこにも情報は洩れません。正し、3つだけ例外があります。自殺と殺人の可能性が高い場合。虐待が認められた場合です。その場合、警察に通報しないと私が罰せられます。」
虐待と聞いて、ドキッとして、私たちがもしこの国にいたら私が子供に手を挙げることもなかっただろうなって思った。
両親の後、父親代わりだった兄まで亡くなって、私の精神が壊れて、子供に手を挙げるようになって、児童相談所に私をどうにしてって助けを求めたのに、8時労働の彼らは働いている私と連絡が取れず、何か月も「また電話します」と留守電を残すだけだったけど、そんなこともあり得ないんだな、この国では。
もっと早く来たかったな。
次に、それぞれが、家族の一番の問題は何かと尋ねられました。
息子の答えは、信頼不足。
旦那さんはコミュニケーション不足。
私は、息子が不登校になったころ、私があることをきっかけに旦那さんを許せなくなって、拒否するようになったこと。
「私が旦那を嫌いな事。」と言いたかったけど、そんなことを息子の前では言えなくて、しばらく考えた後、
「息子の前では言えない。」と言いました。
セラピストは
「は~? 興味深い。誰がファミリーセラピーに行こうと決めたのですか?」
主人「私かな?」
本当は、私が直接セラピストと電話で話をして決めたんですけど。
その後、家族3人で簡単なジグゾーパズル。
普通は3分でできるところを、5分ぐらいかかり、セラピストに理由を考えさせられました。
もちろん答えは、コミュニケーション不足。
でもね、セラピストはコミュニケーションを良くしようというけど、発達障害一家がセラピーでコミュニケーションできるようになるとは思えないんだよな。
まあ、でも、私たち夫婦にはどうにもできない息子の心、セラピストが頼みの綱です。
父親とのコミュニケーションを良くすることで社会不安が、母親とのコミュニケーションでうつ病が良くなると言っていました。
息子「でも、絶対、一生許せないよ。」
セラピスト「うん。許せないし、許す必要はないよ。」
その後の時間は、父親と息子の対話でした。
まず、向かい合って座り、目を見ていくつか対話するごとに椅子を近づけて行き、最後には膝が触れていました。
印象に残ったやり取り。
セラピストが父親に「私はあなたを誇りに思う。なぜなら~ に続けて言ってください。 」
父「私は、あなたが息子で誇りに思う。」
セラピストに向かって「これにはすべて含まれています」
セラピストが父に「私はあなたに~して欲しい。 ~を埋めて言ってください。」
父「私はあなたに信じて欲しい。何でも話して欲しい。」
セラピストが息子に「何か父親に言いたいことは?」
息子「どうでもいい。俺はあなたのことを知らない。長い間一緒に住んでなかったから。」
今回は、父子の対話だけで母子は次回。
私は、2人が膝を合わせて話しているのを聞いただけで、一人で子育てと介護、仕事をしていた時の苦しさを思い出し、息子に寂しい思いをさせてしまったことを思って涙が止まらなかった。
セラピーが終わってから、セラピストが今日の良かったこと、良くなかったことを聞かれ、
息子の言った良くなかったことは、母が家族の問題を言えなかったこと。
私は、泣きまくってしまったことと言ったら、
セラピスト「なぜそれが良くないことなの?」
私「恥ずかしいから。次回私が話す時には大泣きしそうで恥ずかしい。」
セラピスト「恥ずかしい?恥ずかしいってどういう意味?どういう時の気持ち?」
私「スカートをはくのを忘れて外出した時の気持ち」
セラピスト「それは恥ずかしいけど(笑)」
私「私は普段強い母だから、家族の前で泣くのは恥ずかしい。」
セラピストはどうしても理解できないようで、主人にどういうことなのか聞いていました。
主人によると、泣くのが恥ずかしいというのは日本の文化だそうです。
次回は私の番だけど、もし私が今回のようにセラピストに誘導されて話すとなると、息子には言いたくないこと、知って欲しくないことがあって、その後セラピストにメールで質問をしました。
そして次回は2週間後だったのですが、いろいろあってキャンセルし、後日セラピスト、ファミリーセラピスト、私と旦那さんで電話で話すことになりました。