照れ

 

よく、夢でもいいから誰か天国から会いに来てくれないかなと思ってたら、やっぱりすごく好きだった兄が初めて来てくれた。

 

 

具合が悪くて、お昼寝していた時。

 

夢の中で私は日本に住んでいて、兄が家に来てて、「会社辞める。早期退職する。」って言うの。

 

何かあったのかなって、ちょっと心配になったけど、もうすぐ定年の歳だし、「そう。いいんじゃない?」って言った。

 

兄の生前、私は夫と何年も会わず、子供と実家に暮らしていた。

 

兄は車で2時間かかるその実家に2週間おきの週末、泊まりに来て最高の父親代わりをしてくれていた。

 

兄は定年退職したら実家に住むだろうと思っていたので、私は、兄が悲しむだろうなと、悲しい気持ちになりながら「そうだ。でも、実家はもう他の人が住んでいて、帰れないんだよ。」って言った。

 

 

それだけ。

 

 

お盆の明けだったから、帰る前に寄ってくれたのかな?

 

 

 

目が覚めて、「ああ。初めてお兄ちゃんの夢を見た。」とだけ思って、一度起き上がって布団に戻ってから忘れないようにまた夢を思い出していたら、話したいのに話せないのが悲しくなって、涙が出て、お姉ちゃんとも話したいって思って、もっと涙が出て、でも最近はあまり泣かなくなったなって思った。

 

思い出さなくなったために、泣かなくなっただけだから、いいのかどうかわからないけど。

 

思い出せばやっぱり悲しくて、人は「悪いことばかり考えないで。」と言いうし、あの家族の思い出が少しでもあって良かったと思うけど、悲しみが薄れることはないんだな、どうこの悲しみと向き合えばいいのかな、まだ分からないな、と思った。

 

それでそのあと自然に

 

「お兄ちゃんが、お兄ちゃんで良かった。私のお兄ちゃんでいてくれてありがとう。」

 

って思った。

 

 

微笑めた。

 

泣きながら微笑めた。

 

寝てたから、涙が目の横からつら~っと、流れて行って、

 

もっと、もっと、つら~って流れたけど、泣き笑いしてた。

 

 

 

あの母で、あの父で、あの兄で、あの姉で、良かった。おねがい

 

 

 

でもでも、やっぱり話したくて、切なくて、どこかに、この気持ちを分かってくれる人がいないものかと思って、ブログに帰って来ました。