あの…、読後のひとりごとです。![]()
とはいえ、デリケートな話になってしまったので、公開しようか躊躇しています。![]()
「死」の話しや、「死後の世界は存在しない」という意見を不愉快に思われる方は読まないほうがいいかもしれません。m(_ _ )m
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「夜になると考まいとしても、そのことが頭から離れなくなるのだ。そしてブラックホールに吸い込まれていくような気持ちになって、叫び出したくなる。」
「パパは、死んだらもう、最後の最後なんだって言った。もう何ももうなにもわからなくなって自分というものもなくなるんだって言った。もうなんにもなくなるんだって言った。」
「じゃあ、こうやって、考えたり、うれしかったり悲しかったりする私の意識はどうなるの?私はそれが消えてなくなるのがいちばん怖いの」(本文より)
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「西の魔女が死んだ」 (梨木果歩)の、この部分を読んでいて、思わず「うぁあ」と心の中で叫んでしまいました。
人には一度も話しことがない、私が子供のときから、たまに襲われた恐怖。
その気持ちそのままが、言葉で表現されている。
あの恐怖を主人公の女の子も感じている。
こんな気持ちになる人が、私以外にこの世にいたなんて!
(本の中だけど。)
私も、主人公と同じく子供の頃ぜんそくで、息をするのが苦しくてよく母親に聞いていた。
「お母さん、あい死んじゃう?」
「あいは本当に死なない?」
そのせいかな?
たまに、自分がこの宇宙からいなくなるという世界にブワッと入り込んで、恐怖で、「お母さん!!」って叫んでた。この前も、寝ているとき「怖いよ!!」と叫んでしまって、旦那さんが目を覚まして「悪夢をみたの?」って。
ずうずうしいかもしれないけど、この作者は、私と同じ感性を持った人に違いないって思った。
本を読んでこんな不思議な感覚になったのは初めて。
主人公の子は登校拒否で、自然いっぱいの田舎のおばあちゃんの家で、しばらく生活して、成長していくっていうところが話しの中心だから、中学の推薦図書にもなっているけど、これは生と死についての本だと思った。
ふんわりと、さりげなく、生と死について書かれてる。
(題名と、終わり方からして、さりげなくじゃないか?)
優しく書かれているから中学の推薦図書にもなっているけど、中学生の時に読んでいたら、受け取り方は全く違ったと思う。
女の子の「人は死んだらどうなるの?」のおばあちゃんの答えは、
「 人は身体と魂が合わさってできています。」
「死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだとおばあちゃんは思っています。」
だから、「死んだら縛られていた身体がなくなった分、魂の距離は近くなる」という言葉が印象的だったんだけど、探してもその部分だけないの。見つからないだけで、まさか私が作ったんじゃないと思うんだけど。
でも、印象的なんだけど、私は同感できなかった。
やっぱり人は死んだら終わりの終わりだと思う。
ただ、記憶を含めたDNAが、子孫に受け継がれていくだけなんだと思う。
そう考えると私の恐怖は全く消えないんだけど。
前は、魂の存在を信じてた。
父が亡くなったときは、部屋の隅から見下ろしていると信じて、見上げてお話をした。
だけど、今はどんなに話したくても、亡くなった家族と話せなくて、仏壇に手を合わせていっぱい話しかけてるけど、返事はないの。
夢にさえ出てこなくて存在が感じられない。
魂があるなら、話したいよ。
夢でもいいから話聞いて、話しかけて欲しいのに。
ああ、だからこそ、魔女修行が必要なのかな。
魔女修行すれば話せるのか〜。
(この本の魔女修行は、ホウキの乗り方なんかじゃなくて魂修行です。)
なぜかずっと、何年も気になっていた本。
やっと読んだら、いままでにない、とても不思議な感覚になっった。
読んでよかった。
本て、いつも縁だと思うの。
いつも手を伸ばしたところに、いま私が必要な本がある。
この本に手が伸びたってことは、
やっぱり魔女修行が必要ってことかな〜?![]()
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