この前、子供の嘘に疲れ果てたことと、





旦那さんのクレジットカードが使えないことが判明して、





やっぱり嘘ばかりつく旦那さんにも疲れ切って、




私はこんなに疑うばかりの人間じゃなかったのに、





彼らに嘘をつかれ続けて疑い癖がついてしまったなって思ってた。








そんなこと考えてたら、思い出した。



家族の病気が治ることを信じてたこと。






医者が何といっても最後まで疑わず、信じて戦った。
願いもしなかった。





信じて疑わなかったから。
でも、負けた。
希望に、裏切られ続けた。



どんどん家族が減って、残されたものは、どんどん結束が強くなっていった。



でも信じられないことに、たった一人だけ残されてしまった。








久しぶりに思い出したら、兄の笑って冗談を言っている顔や、





姉のおどけて話す姿が思い出されて、





会いたくて、会いたくて、





話したくて、話したくて、





「お兄ちゃーん!お姉ちゃーん!話したいよー!話したいよー!」って言って



泣きに泣いちゃった。





今日、ここに引越してからすぐに行ってた公園に行って、



去年は、冬が終わって、暖かくなったとき、ここによく来て、



亡くなった家族を思い出して、恋しくて涙を流したなって思い出して、切なくなった。





思い出すと悲しくて、思い出せなくなるのも悲しくて、



いつものように、



『ひとりっ子だったら、兄弟なんて最初っからいないんだから、



甘ったれてないでしっかりしなきゃ。』って思った。





だけど、



きょう、



初めて



気がついた。





『一人っ子じゃなかったから、楽しい思い出があるんだ。』って。





思い出すと、会いたくてももう会えないことが



悲しくて悲しくてしょうがなかったけど、



想い出を語る人が誰もいなくて、



どんどん忘れていっちゃうのが、



怖くて、悲しかったけど、



まだ思い出せる楽しい思い出があるんだって。







それでも思い出すと涙は出ちゃうけど、



お兄ちゃんと、お姉ちゃんがいて良かった。ニコ