ありがたき幸せ、義理の祖母の口癖。小さな両手を胸のあたりでそっと合わせ、優しい・穏やかな、なんともかわいい声でそっと呟く。いつ、どんな時でも、他者への配慮を欠かさない、おもてなし・愛情のかたまりのような存在でした。


 祖母は祖父の傍らで、農業に勤しみ、合間に手芸、文芸にも能力を発揮していました。生前、母家の鞠を見て、かわいいなと愛でていたら、よかったら、持って行きなさい、とのこと。遠慮なくいただきました。私と、娘の机の上に飾っております。

 糸選び、柄、球どめなど、不器用な私はすぐ既製品購入を選びがちなのに、主人の里は、手作りが当たり前なんです。カルチャーショック。

時々触って、祖母との会話や、祖母の所作を思い出してはタイムスリップしています。

 鞠は、長い糸を使って作られます。円満な家庭や縁を結ぶ、幸せのシンボルとされています。どんな困難もなく、何事も丸く収まりますように、穏やかに過ごすことができますように、という意味も含まれるようです。よく着物やおめでたい縁起物の柄で見かけるわけです。

 コロンとした丸い塊の存在感は、見るたび、触るたび、安心をもたらしてくれてます。

 本日も、みなさまが、一日、穏やかに緩やかに過ごされ、ワクワクウキウキする幸せの発見に恵まれますように。