また思い出してしまいました。全部同じ友達の話です。最初からです。

友達は私に、要らないものをよくくれました。未使用品はありません。途中まで使って飽きたとか、そういうのです。化粧品だったりサングラスだったり、中にはよく分からないものが入っていましたが、私は彼女ほどお金がなかったので、何でも全部もらっていました。なので彼女にとって私は、あらゆる不要品(ただし使えるものに限る)受取人のような立場になっていました。

彼女は私に不要品を渡す時、必ず私を彼女に便利な場所に呼び出しました。具体的には、彼女の会社の近くです。私の通勤定期の範囲外でしたので(その時私は仕事をしていました。)、私は電車賃を使って行っていました。いつもいつもいつも、そうなので、たまには彼女の会社近くじゃないところをとそれとなく促そうとしたことがありましたが、全くダメでした。しょっちゅう呼び出されます。そして常に彼女の会社近くです。往復の電車賃がかかります。貰う物のうち私が本当に使うようなものはほんの一部です。(今もうちに友達からもらって使っていない大量の化粧品があります。)

このようにして色々受け取った次の日、友達から連絡がありました。「まだ使うのあったから返して。」

私は彼女からどれなのかを聞きピックアップしました。捨ててなくて良かったです。こうしてもらったものを捨てたことは今まで一度もありませんが、使わないもの(大半)はもらってすぐに捨てちゃいたいとはいつも思っていたことでした。

そしてまた彼女の会社近くに呼び出されました。私はまた電車賃を使って彼女が私に間違って渡した化粧品を返しに行きました。

よく言えたなと思いました。私が友達の立場なら。間違って渡しちゃったのは自分のせいだから、返してって言えないです。恥ずかしいです。どうしても欲しければ自分で買いなおします。仮に返してもらうという発想が浮かんだとして、例えば同じクラスに通ってて毎日会うとかだったら明日もってきてねと言えますが、そうじゃないわけですから、言えたとして「次会う時に覚えてたらもってきてもらいたい」が限界ですよね。わざわざ持ってこさせることなんてとてもとても。仮に仮にすぐに返してもらうという選択をした場合は、私のほうが取りに行きます。