巾着袋は、日本で古くから使われている日用品です。小物や手回り品を入れて持ち歩くもので、昔は腰に下げて使われていました。いつも誰かについて回る人のことを「腰巾着」と呼ぶのは、それが語源になっています。
昔は、布や革が素材の主流でしたが、現在ではより丈夫で耐久性の高い、合成繊維の不織布が使われることも多くなりました。
この巾着袋、昔から日用品として愛されているだけあって、使い勝手の良さは抜群。布なので柔軟性があり、固形のケースに比べてかさばりにくいのが特徴です。口をキュッとひもで絞れば、中のものが出てくることもなく、安心です。
小さなサイズの巾着袋なら、リップやファンデーションなど、散らかりがちなアイテムを一つにまとめて、バッグの中に入れておけます。かさばりにくく、バッグに入れやすいので、いちど使ったら手放せません。女性なら、さり気ない生理用品入れにもいいでしょう。
いつも口が寂しかったり、ノドを痛めやすかったりする人は、巾着袋にアメを入れてバッグに忍ばせておいては。大阪のおばちゃんよろしく「ハイ、アメちゃん!」とおすそ分けするのも喜ばれます。バッグの中に巾着袋がいくつあっても、色分けしておけば、中身に迷う心配もありません。
中サイズの巾着袋なら、おにぎりやサンドイッチなどをラップにくるんで、お弁当入れにしてはいかが? 食後は小さく畳めて、持ち運びがラクなのも嬉しいところです。
また、取っ手のない水筒は巾着袋に入れて持ち運べば、うっかり落とす心配が軽減されます。
レジャーでも巾着袋は欠かせません。中〜大サイズの巾着袋なら、プールや海水浴、温泉施設などに行くとき、タオルや着替え袋として重宝します。不織布の巾着袋なら、ある程度の防水性もあり、他の衣服を濡らしたり汚したりすることもありません。また、巾着袋が一つあれば、上履きやウインドブレーカーなど、必要なものを手軽に持ち運べます。
室内使いでも、巾着袋は大活躍します。
小さなサイズなら、普段使わないグラスやカップの収納袋に。口を結んで保管すれば、管理しやすく、個数が欠ける心配もありません。
大きなサイズなら、米袋入れにするのもいいでしょう。使い終わったら口をひもで絞れば、米粒が散乱することもありません。同じように、ジャガイモやピーマン、カボチャといった常温野菜入れとしても重宝します。ストッカーのように場所を取ることなく、袋の色やデザインにも凝れば、それだけでオシャレなインテリアになります。