昨日、体調不良で家に居たせいか、同じニュースを複数見てしまった。
都心沿岸部の高層住宅が震災以降売れ行きがた落ち。比較的内陸部の多摩地区へ人気が移行しつつある…夏にはそう報道していたのが、余震回数も減ってか、もう都心部に戻ってきたらしい。確かに一戸あたりの単価は下落している。銀座にも徒歩圏内とかなんとか…春には売上最悪だったためにディベロッパーは四苦八苦であろう。
ニュース、の中でもトレンドは容易に作られる。テレビの話題に取り上げられるという事は、対象物を売るために広告しているようなもんである。
ある家族が江東区(沿岸部)の高層タワーと多摩地区の分譲どちらを選ぶべきか…ずっと悩んでいるとする。夏の時点で「多摩地区」安心、実家に近いから(2、30年前には東京西部、千葉、埼玉南部などは住宅ラッシュ、購買層はそのジュニアが世代的に多い)オススメ~なんて言ってたのに、やはり銀座に近くて何かと便利な「高層マンション」がいい!とわずか3ヶ月で
変わる。少し前に報道した多摩地区のフォローは一切されない…
実際に高層マンションに住んだことのある経験(30階建)から言わせてもらえば、地震の「揺れ」は確かに凄い。上階はあの新宿ビル群と同じ見たままだが、中階(10~20階)も意外と揺れる。人口密度が高ければ脱出に時間がかかるため、注意も要。人を蹴落としてでも己が助からねば…と修羅場になるだろう。
多摩地区にも住んだことがあるが、家族が近くにいる等の理由がない限りは無意味な気がする。夜明けと共に民族大移動、夕日と共にまた民族大移動。この異様な光景は東京をはじめとする大都会でしか見られないのだろうが、田舎ものにしてみたらここから生まれる倫理観の喪失はかなり我が国に影響を与えていると思う。通勤時間を有効に使うために本を読む、外国語を聴く、歌を聴く=優先席だろうが身障者、妊婦が立っていようが自分の世界に入ってしまえば他は一切関係なし!こんなだから毎朝トラブルは起きるわ、本数多すぎて信号はおかしくなるわ、同じく自殺志願者もいい気になって飛び込む。
果たしてこれが戦後の豊かさを求めてきた我々の理想だったのだろうか…
都心に近くても遠くても、みんなが心穏やかであれば言うことない。だが、結局は荒んでいる現実しか見えない。メディアに惑わされず、正しき判断力を養おう。