月歌夜奏 -19ページ目

月歌夜奏

GeKkaYaSo

重厚なレザーで作ったモータサイクル用のジャケットが好きだ。
好きなので十代の頃からすっと着ている。

 

今でこそライダースジャケットは市民権を得た様なものだが

自分のティーンの頃にはマンガのキャラクターの名前を出されては囃されたものだった。

 

自分自身にそれへの信念と愛情が在れば、他人の評価なんてどうでも構わない。

誰かの為に生きている訳では無い。

 

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革製品のケアは販売者以外の誰からも教わる事無く、自分自身がリスクを背負ってやってきた。
 

勿論、苦労して手に入れたブーツもジャケットも手入れの方法が間違いで

おシャカになってしまう事も有る。


そんな時、誰に文句言う?
其処で責任を販売者に求めるならそいつとは一緒に走れ無い。


店を選んだのは誰だ?
方法を尋ねる相手を選んだのは誰だ?
そして其処で買ったのは誰だ?
 

選んで一歩踏み出したのが自分なら後始末も自分だろう?

たかだか自分の持ち物程度の扱いでそれでは

その後の行く先は推して知るべしなんだよ。
 

挽回の機会は幾らでも有る。
行動で示すことだ。

 

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四つ車から単車に乗り換えた時に色んな覚悟が有った。
事故って御陀佛に成って誰かに文句言っても遅い。


マシンのチェックと整備を或る程度、自分等でやる様になったのはそんな理由からだ。
 

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後輩の育て方は色々なやり方が有る。
苦労をさせまいと教えて来た自分は「甘過ぎる」と随分上から喰らわせられた。


其の時に「やさしさ」なんかよりも「恐怖」の方が作用するんだと思い知らされた。
『畏怖』って言葉が在る位だからそう云うものなのだろう。

 

問題はそれを好しとするかどうかだ。

それを受け容れられないから自分たちが始めたんだろう?

 

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「『兵隊』なんかじゃ駄目だよ。全員が『幹部』じゃ無くちゃよ」
 

ずっと言い続けて来た言葉だ。
それは今でも変わらずそう思って居る。
 

組織力の強さを理解させるのは本当に苦労だった。
クラブが太る事は、此の一言を守り続けて来たお蔭で鈍かったが、人生に於いて強力な基盤と為った。
 

教えることは教えるが、必ず自分の身を使って実践しなければ駄目だ。
 

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そんなに強力な後ろ盾が欲しければ極道にでもなったらどうなのか。

一番末席に坐るお前には、「一回は一回」なんてのは当然無い。
何の為に「集団」で在るのかを考えて欲しい。

 

何をしても構わんが自己責任。

もしも嫌われたり追われたとしても、それは自分の行動の賜物。

評価も同じ。

 

責任の見極めをする眼を曇らせ無い様に常に磨き、精進するだけだ。