豊島区議選

 

維新2議席、都民ファースト4議席、れいわ1議席

 

維新が3位で当選しています。

 

 

 北区議選

 

維新3議席(1位、3位)、都民ファースト1議席、れいわ1議席

 

次点と最下位当選者の票差11票

 

 

 荒川区議選

 

維新1議席(3位)、都民ファースト2議席

 

次点と最下位当選者の票差21票

 

 

 板橋区議選

 

維新2議席(2位、4位)、参政1議席

 

次点と最下位当選者の票差15票

 

 

 練馬区

 

維新3議席、都民ファースト2議席、れいわ、参政各1議席

 

ここで注目すべきは公明党です。

 

選挙前11議席→今回立候補11名→当選7名です。

 

今回の結果は以下のとおりです。

 

  • 3,226 小林  貢  自現
  • 3,197 笠原 朋子  自新
  • 3,185 沢村 信太郎 立現
  • 3,124 山田 一義  維元
  • 3,117 小泉 純二  自現
  • 3,091 鈴木  孝  公現
  • 3,010 星野 篤司  公現
  • 3,009 高橋 慎吾  自現
  • 2,998 有馬  豊  共現
  • 2,991 佐藤 順也  公新
  • 2,950 西野 幸一  公現
  • 2,947 柳沢 喜美  公現  ←当選ここまで
  • 2,917 薄井 民男  公現
  • 2,916 平野 正浩  公現
  • 2,889 宮崎 晴雄  公現
  • 2,878 小川 幸治  公現
結果だけを見れば、候補者擁立戦略の失敗です。
公明党の最下位の候補者の票2878票をある程度均等に他の候補者に割れば、仮に300票ずつ他の下位当選者・落選者8名に割り振ることができていれば、10名が当選していました。
公明党はおそらくそのくらいの票割はできるはずです。
 
しかし、これは結果論にすぎないと考えています。
 
公明党は、改選前に11議席を有しており、今回も11人を擁立することは、それ自体は、おそらくおかしな戦略ではありません。
 
投票率も、前回41.65%→今回43.2%とやや上がっていますが、そこまで大きな上昇ではありません。
 
問題は、公明党の集票力の衰えにあると考えられます。
 
公明党が、きわめて固い組織票を持つことは知られており、今までの統一地方選挙等では、全員当選することもありました。
 
それは、組織票の固さと、票割の確実さがなせる業です。
 
しかし、今回、票割をしたであろうにもかかわらず、大量の落選者を出したことは、想定していた集票力を発揮できなかったからと推測されます。
 
公明党も、票割をするにしても、最下位近辺で候補者を何人も当選させることを目指すようなリスクの高い戦略はとらないと考えられます。
 
そうすると、選挙戦では、当選ラインまである程度余裕をもって票を計算し、票割をしたはずですが、結果を見ると、目指した票を取ることができていなかったということになるのでしょう。
 
その原因はよくいわれているように、1.支持者の高齢化等に伴う運動量・集票力の低下であり、これと関連しますが、2.組織外の有権者への働きかけの不足だと思います。
 
足立区の選挙戦でも感じますが、2.についていえば、公明党の議員・候補者が、一般有権者に対して訴えかける姿は、街頭ポスター等を除き、きわめて少なく、街頭活動はほとんど見かけることはありません。
 
昔の公明党は、いわゆるF票獲得のため、知人等へ猛烈な働きかけをしており、「頼まれたから」公明党に入れるという有権者も、私が知っている限りでもそれなりにいました。
 
しかし、今では、少なくとも都会では、このような活動を見ることがほとんどありません。
 
私自身がこういった公明党の活動を見たのも、ここ数年では、参院選の時に、全く面識のない近所の方から、東京都選挙区の公明党候補者への投票を依頼する戸別訪問を受けたときが1度あるだけです。
 
練馬区は、公明党の勢力が一定程度あり、次回衆院選で小選挙区の候補者擁立を目指しているとも言われています。
 
今回の選挙結果は、このような公明党の目標にとっては非常に厳しいものになったと思われます。
 
また、同時に、公明党の勢力が強く、小選挙区での候補者擁立を発表した、足立区を含む東京29区での候補者擁立・当選にも、影を落とす可能性があると思われます。
 
個人的には、今回の統一地方選挙で、最も注目したできごとでした。
 

 

江戸川区

 

維新2議席(1位、2位)、れいわ、参政各1議席

 

総括考察はまた次の記事で書きたいと思います。