今日は3・11から10年目の節目の日です。一瞬にして親御さんや子供さんを亡くされた方々に心より哀悼の意を表します。
 

 

3月8日付けの読売新聞の俳句欄に「寒卵」を季題にした入選句が載っていました。

「上等と言いつつ朝餉寒卵 」 東京都 白木静子さん

<選評>本当に贅沢なときは「上等」とは言わないと思われ、そこがこの句の味わい。独り言だろう。慎ましく穏やかな朝への感謝が伝わる。


そうだよな~とうなずきました。寒い朝、アツアツご飯に生卵を落として湯気の立つ味噌汁を前にして「ありがたいな」「これで十分、上等じゃねえか」という気持ち、よくわかります。

昨年も「しあわせと気付くしあわせ寒卵」の句を取り上げました。寒卵という響きがいい。

なにげない日常を送れることがいかにありがたいことか。震災とがんを体験したことでなおさらそう思うようになりました。


食道と大腸のがんを体験した身としては、風呂上がりの一杯の冷たい麦茶をゴクゴク飲めること(退院して一年ほどは恐る恐るゴックンしていました)、毎朝お通じがある、しかもしっかりしたバナナウンチが出る(こちらも半年ほどは一日5~6回液便だった)ことだけでも「上等、上等」と手を合わせたくなります。

ただ、最近は寒卵だけでは満足せずに鮭の切り身と海苔が付いてたらなおいい、なんて欲をかくようになっています。ちょっと傲慢になってきたかな。

 

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