食道がんを告知された時に「がん検診をうけておくんだった」と猛烈に後悔しました。
なにせ私はがん検診どころか60才になるまで胃カメラを一度もやったことがありませんでした。
「体を串刺しにされるようでとても無理だ」「オレががんになんかなるわけがない」と何の根拠もなく思いこんでいました。
私のような人間はいっぱいいるんでしょう。
「がんばらない」シリーズで知られる鎌田實先生の検査について書かれた本
「検査なんか嫌いだ」集英社刊
を読むと
医者として病気に苦しむ患者さんと付き合っていると「もっと早く病気に気づいていれば・・・・・・」とか「毎年がん検診を受けていればよかった・・・」などと後悔する声をたくさん耳にする。
健康な人間は、健康の大切さを自覚できず健康を失ってから初めて後悔し、「余計なおせっかい」だと思っていた検査の重要性を知る。
私などこの典型です。
そこで、術後2年半の検診を終えた今の段階でこれからの検査スケジュールを自分なりにアレンジしてみました。
まず軸になるのはガンの定期検査です。これが次のようになります。
がんの定期検査
- 胃カメラ、大腸カメラ 年1回
- 咽頭・喉頭検査 年2回
- CT検査 年2回
これで、私のかかった食道と大腸がんの転移、再発をあらかた押さえることができるとは思いますが胃カメラが1年に1回というのはちょっと不安です。
父親と兄が罹患している前立腺がんもチェックしておきたいし糖尿、痛風動脈硬化などがん以外の病気の兆候も見ておきたい、
そのあたりを考慮して会社の健診と地元自治体のがん検診、それと組合員に加盟している地元の医療生協の健診を組み合わせて検査スケジュールを組んでみました。
自治体のがん検診では、胃カメラと前立腺がんのPSA検査、大腸がんの便潜血検査の3項目を選択。病院のガンの定期検査の半年後に受ける、これで胃カメラを半年おきに見られる。
医療生協の健診は会社の健診とカブる項目も多いので会社の健診の半年後に受ける。
この時に血管年齢の目安となる動脈硬化検査、腹部エコー、眼科検診、骨密度、糖尿病のHbA1Cの5項目をオプションで受ける予定でいます。
医療生協の健診の基本料は3000円、オプションの5項目と自治体のがん検診の3項目を加えた費用は1万円ちょうどぐらいです。
2年に一度の車検費用が10万円ほどですから安いですよね。がんになる前に気づいていたらな、と思うのですがイタイ目に会わないとわからないんですね。
検査でがんが見つかったら症状の出る前の早期がんなわけだから「見つかったらラッキー!」と受け止めよう、と思っています。
鎌田先生も検診で「異常無し」というお墨付きをもらうための検診ではなく、定期的に検査することで自分の体の弱点を見つけてカバーする、検査をやりっぱなしにしないで生活習慣をちょっと見直してみる(先生は行動変容を起こすと表現している)一助にしてほしい、と言っています。
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