中学受験ルポライター おおたとしまささんがまたまた刺激的な本を著した。

長いわたし自身の講師業の中で、中学受験が直接のきっかけで離婚された家庭をぼくは知らない。

在塾中に離婚された家庭には時々遭遇した。

シングルで頑張っているお母さんも珍しくはない。

中学受験を巡っての夫婦間の意見の相違、その狭間で苦しんだ(でいる)受験生は枚挙にいとまない。夫婦だけでなく、祖父母の介入という悲劇も多く見てきた。

その一方で、子どもの中学受験を利用して、念願の離婚に成功したという「天晴れ」(?)なお母さんがかつていた。(子どもにとってそれが良かったかどうかは別問題)

おおたとしまささんも書いているように、中学受験を直接のきっかけとしての離婚は多くない。ただ、中学受験を通して見えてくるのが、互いの価値観の違いである。

我が家では子どもの大学受験の際に顕著になった。

何のために大学へ行くのかという目的についてである。

「子どもの幸せのために」どちらもそう思っての主張だから、めんどくさいのである。