教育評論家「おおたとしまさ」さんが、ちくまピリマー新書から「学校に染まるな」という刺激的なタイトルの本を出した。

どの章も面白いのだが、偏差値について物申している第五章が抜群である。

「偏差値なんてぶっ潰せ」が 僕たちのスローガンであった。 R4(3)偏差値なんてのは、前年までの受験生の合否分布から導き出された、単なる「データ」に過ぎない。予想R4が50の学校があったとして、その学校に 48以上の受験生を全員合格させたとすると、その年の結果R4は48未満になるのである。私たち塾屋は、結果R4(3)を下げるために奮闘している。

当然R4以上の生徒は絶対に落とさないことが大前提です。

野球監督の野村克也さんは「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言っている。

中学受験にも「まさかの不合格」はない。合格できなかったのは、何らかの原因がある。それを無くすこと、これが塾屋の使命だと思う。


河合塾の国語科の名物講師だった牧野剛さんは「偏差値崩壊」という本を出版している。