人生の最後
妻の臨終の際、私は枕元にいた。妻の旅立ちは本当に悔しく、無念ではあったけれども最後、声をかけながら、見送ることができたことだけは本当によかったと思う。人の臨終に立ち会ったのはこれが最初だ。私の両親も妻の両親もまだ健在で、いままで一番「死」に直面したのは実家で亡くなった祖母のときだろうか。亡くなって、1時間くらい後だったかな。実家に着いたのは。人生の最後はあっけないものだ。病院だったら、心肺蘇生とかしたのかもしれないが妻は、在宅療養で、しかも緩和ケアだったんで延命治療はしないことに承諾をしていた。息が荒くなり、看護師さんとそろそろかもと話をしていたところそのときは訪れた。あまり具体的に書くと気分を悪くする方もいるかもしれないので詳細は省くが、最後は本当にあっけなく逝ってしまった。あんなにパワフルだった妻が、息をしなくなり、動かなくなり、どんどん冷たくなっていくのは本当に悲しかった。唯一の救いは、長期間闘病して亡くなったわりには顔色が悪くなったり、やせこけたりしなかったこと。寝ているようだ、というのが、見送ってくれた方々の感想だった。