2つの引退
今日、《北斗》で一人の方が引退宣言をなさった。《竜》での私の師匠格の一人で、《北斗》を始めたときはせめて私のできる応援をしようと、拳法を渡した。それをきちんと返却して、引退なさった。
名前の消えたプレイヤーリストを見ていて、もう一つ、消えた名があることに気づいた。《北斗》での私の師匠。
交流BBSに引退宣言があったのは、1月11日のことである。それから1本ずつ、強拳法をオークションにかけて、数日前、私が『花鳥』を離れたときはたしかにまだキャラがあった。けれど、今日確認したときには、消えていた。強制削除期間を待たずに、削除操作をなさったのだろう。
EBによっては禁止事項だが、《北斗》では禁止だと聞いたことがない。だから正直に告白してしまおう。
金銭資産は、すべて、私の荷のなかに黙って押し込まれていた。
これをどう使うかは、まだ決めていない。
□
私と師匠は、もともと別のネットゲームで知り合った。《北斗EB》の話を面白そうにするのを見た私が、興味をそそられたわけである。
好奇心で《北斗EB》のキャラ登録をしたものの。ログインの時間がかかりそうなゲームだけに、続けられるかどうか自信がなかった。しばらく慣れるまで一人でプレイするか、と、心決めをしたその翌日。NG氏が始めて「国」を作ったと聞いた。
もともと、最初に知り合ったゲームでも、彼は私の師匠格にあたる。世話好きであることや、チームの采配をとるのが巧みであることは、よく知っていた。しかし、そちらでは、それぞれに仲間がいて、直接、組むことはありそうになかった。それもあって、《北斗EB》では組んでみたい……、彼が「総帥」をやるのなら、その采配で動いてみるのが一番面白そうだと思った。
「手下にしてもらえるなら、キャラをちゃんと育ててみようかと思うんですけど」
たしか、そんな言い方で、私のEBプレイが始まった。
□
それから色々なことがあった。一番大きいのは、彼のリアル事情が大きく変わり、多忙になったことかもしれない。
彼は引退し、私はすっかりEBにはまって、3EBを掛け持ちにして、はしゃぎまわっている。
□
実は、私は、彼の、拳法のほうのオークションにも、入札を続けていた。なかなか落札できなかったが、大物、“北斗神拳究極奥義無想転生Lv30”が、ぎりぎりのタイミングで私の手に転がり込んだ。
最後まで競ったのは、『「ん」』国総帥。
「欲しかったです?」私は個電で聞いてみた。「自キャラに師匠の形見を持たせてやりたくてねぃ…」
「そんなことだろうと思ってました。大事に持っていてください^^」
私のセンチメンタリズムは、許されて。その拳法は、いま、自キャラの持ち物となっている。
名前の消えたプレイヤーリストを見ていて、もう一つ、消えた名があることに気づいた。《北斗》での私の師匠。
交流BBSに引退宣言があったのは、1月11日のことである。それから1本ずつ、強拳法をオークションにかけて、数日前、私が『花鳥』を離れたときはたしかにまだキャラがあった。けれど、今日確認したときには、消えていた。強制削除期間を待たずに、削除操作をなさったのだろう。
EBによっては禁止事項だが、《北斗》では禁止だと聞いたことがない。だから正直に告白してしまおう。
金銭資産は、すべて、私の荷のなかに黙って押し込まれていた。
これをどう使うかは、まだ決めていない。
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私と師匠は、もともと別のネットゲームで知り合った。《北斗EB》の話を面白そうにするのを見た私が、興味をそそられたわけである。
好奇心で《北斗EB》のキャラ登録をしたものの。ログインの時間がかかりそうなゲームだけに、続けられるかどうか自信がなかった。しばらく慣れるまで一人でプレイするか、と、心決めをしたその翌日。NG氏が始めて「国」を作ったと聞いた。
もともと、最初に知り合ったゲームでも、彼は私の師匠格にあたる。世話好きであることや、チームの采配をとるのが巧みであることは、よく知っていた。しかし、そちらでは、それぞれに仲間がいて、直接、組むことはありそうになかった。それもあって、《北斗EB》では組んでみたい……、彼が「総帥」をやるのなら、その采配で動いてみるのが一番面白そうだと思った。
「手下にしてもらえるなら、キャラをちゃんと育ててみようかと思うんですけど」
たしか、そんな言い方で、私のEBプレイが始まった。
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それから色々なことがあった。一番大きいのは、彼のリアル事情が大きく変わり、多忙になったことかもしれない。
彼は引退し、私はすっかりEBにはまって、3EBを掛け持ちにして、はしゃぎまわっている。
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実は、私は、彼の、拳法のほうのオークションにも、入札を続けていた。なかなか落札できなかったが、大物、“北斗神拳究極奥義無想転生Lv30”が、ぎりぎりのタイミングで私の手に転がり込んだ。
最後まで競ったのは、『「ん」』国総帥。
「欲しかったです?」私は個電で聞いてみた。「自キャラに師匠の形見を持たせてやりたくてねぃ…」
「そんなことだろうと思ってました。大事に持っていてください^^」
私のセンチメンタリズムは、許されて。その拳法は、いま、自キャラの持ち物となっている。