こんにちは！
ニューヨークから千寿です。
（プロフィールは、こちらから）
9月11日土曜日の朝を迎えたマンハッタン。
快晴。
あのときとおなじ
雲ひとつない
抜けるような澄んだ青空が
どこまでも広がっています。
20年まえの今日。9月11日。
ちょうど、いまごろの時間帯に
起きていた事件です。
バルコニーへ行って
写真をとりました。
あれから20年。
跡地には
ワンワールドがそびえ立ってます。
黙祷をささげました。
Bashert...
ユダヤで、「運命」をあらわす言葉です。
きのう、出会ったユダヤ人の男性が
ふと口にされたこのことばが
とても美しい響きで
心に沁み渡りました。
たまたま、創作まえに
あまりにいいお天気だったので
スタジオまえにあるホテルの1階そとに
アダムと座っていたんです。
(赤い色の建物3階が創作スタジオ)
すると、そこにひとりのおしゃれな老人が
杖をつきながら
やってきました。
だれとでもはなしがはじまる
ニューヨーク。
あっという間に仲良しになり
気づいたら1時間ほど
おしゃべりしていました。
みんな、ひとりひとりに
人生のものがたりがある。
彼は、83歳。
もともとは、
チェコスロバキアの
出身だと言う。
ユダヤ人の彼。
1才のときに両親と兄とともに
祖国を出て以来
帰っていないという。
何があったのか。。。
そこには、Bashert...
運命のはぐるまが
おおきくまわっていました。
チェコスロバキアで父親が
ビジネスで大成功し
ユダヤ人家族として
裕福な暮らしをしていたある日、
友人が裏情報で極秘に
ナチスが連行するリストを
確認したところ
リストには、
彼の家族の名前が入っていたとの連絡が。
しかも、連行は
「明日」だという。
それを知ったのがすでに夕方。
他に連行リストに入っていた
ユダヤ人の裕福な友人たちにも
連絡をとりあった。
しかし、大半のひとたちは
うそじゃないか？
その情報は本当か？
今から逃げるなんてできない
そう言って
動かなかったそうです。
逃げるということは、
いままで築き上げてきた
そのすべてを置いていくということ。
高価な装飾品も
努力して手に入れた家も
財産も人脈も会社も
代々受け継いで来た家具もなにもかも
ぜんぶぜんぶをそこに残し
手に持てる必要最低限の荷物のみもって
今すぐに逃げる。
いまある豊かな生活の一切を置いて
逃げる。。。
はなしを聴きながら
想像してみた。
もし、わたしがおなじ立場なら
情報を信じるのか？
デマかどうかもわからない情報をたよりに
今すぐ、
会社や財産、大事なものをぜんぶ捨てて
逃げることができるだろうか？
彼のお父様。
いままで苦労して築き上げてきた
地位や会社より
なにより、
家族の命を守った。
デマかどうかも
はっきりは分からない情報だったけど
とにかく、数時間後には
家をはなれていたのだそう。
そこからイスラエルへと逃亡。
その後、アメリカへ。
のちにわかったことは
残ったみんな
命を奪われたということ。
ニューヨークで暮らしていると
ユダヤ系アメリカ人がたくさんいるので
本当に起きたことを
直接はなしを聴く機会が
たくさんある。
いままでいろんな話を聞いてきた。
運命。
命を運ぶと書く。
911から20年をまえにした
きのう、たまたま出会った方から
おしえていただいた
命のストーリー。
みんなひとりひとりにある
命のストーリー。
わたしたち、そして
命をつなげてくださったご先祖様たち。
その命のタスキを受け取り
最先端で生かせていただいている私たち。
今日も奇跡を生きてる。
感謝しかないです。
今日もありがとうございます。
(2021.9.10)
ブログを読んでくださっているあなたが
元気でありますように
ニューヨークから、愛とエールをおくります
★只今、日本への送料無料キャンペーン中です！
“Love”シリーズ2021 アクリル画
★アメリカで取材していただきました！
★絵画作品のオンラインショップ
フォロー大歓迎♫
↓↓↓
アートのインスタ
https://www.instagram.com/chizu_omori/
お花のインスタ
https://www.instagram.com/chizu_flowers/
日本、アメリカ国外までの
送料還元につきましてはこちら
2020年新年号のNYジャピンで紹介されました
https://ameblo.jp/adamwestonart/entry-12563218978.html
https://www.ejapion.com/entertainment/2224