25歳男、MOTHER1を思い出してみる Melody6(電車内でパンを撒き散らかす) | ゲーム好きTVgamerさんのブログ。

25歳男、MOTHER1を思い出してみる Melody6(電車内でパンを撒き散らかす)

 MOTHER3をクリアしてちょっと経って落ち着いたので、3を始める数時間前にやっていたMOTHER1を始めた。


 実家に帰る途中、電車の中でゲームボーイアドバンスSPでゲームを始める。Nintendo DSも持っているのだが、コンパクトで持ちやすいゲームボーイアドバンスSPの方が好きだ。DSはステレオ音だけど、多分ゲームボーイアドバンスSPはモノラル。音だけを考えるとDSの方が良いのだろうけど、ゲームボーイアドバンスSPの本体のデザイン、持ち心地が好きなのだ。DSは幅が広すぎる。当然イヤホンを付けて遊べば携帯機の弱いサウンドも、それなりに良くなる。


 電車に乗って、電源を入れてバレンタインの街から始める。ホーリーローリーマウンテンへの洞窟に向かう途中、父親ですら恐れる「バッファロー」3匹と遭遇。アナにスマッシュヒット当てられ、戦闘不能。いかん、MOTHER1の戦いの感覚を忘れてる。MOTHER1は2と3と違ってドラム式戦闘でないので一撃でやられる。また味方の最大HPが少ないので、攻撃力の高い敵に集団に襲われ、1ターン目のアクションを間違えるとすぐにやられるバランスだった。現状戦闘不能を治せるのは、アナだけなので必然的に街にテレポーテーションで撤退となる。


 これじゃいかん、とパンを2個購入。まず街で主人公がパンを撒き始め、先に進む途中でアナが戦闘不能になったらロイドがパンを撒いて、主人公の撒いたパンをたどって街に帰り(パンくずを使う)、治療、買い物してまた街から主人公がパンを撒いて、ロイドのパンをたどっていく(パンくずを使う)。


 MOTHER1が出た時、このパンというアイテムに仰天した。ワープするのに、童話のようにちぎったパンをたどっていくのが楽しい。テレポーテーションとか瑪瑙の釣り針を使うとパンが途切れるのも丁寧だな、と思った。


 テレポーテーションに助走が必要なのもバックトゥザフューチャーみたいで面白かったし、瞬間移動前の高速助走を、普段歩いている普通のフィールドを自分で操作出来て、何かにぶつかると黒焦げになるギャグも面白かった。ドラクエなどでは「ルーラという魔法」で済ませていた瞬間移動を、現実の世界で瞬間移動をするとどうなるか?という事を小学生でもわかるよう、しかもリアルに体言している。


 面白い、という感情を人間がどういう時にどういった状況で感じるかを定性的に説明する事は僕には説明できないが、「リアル」である事が、面白い事の一つの条件だとするならば、ルーラはリアルでなくて、パンくずとテレポーテーションはリアルだと言える。呪文を唱えると好きな街に飛べるのは実は意味不明で現実にありえないのだけども、パンくずをたどって撒き始めた地点に戻ったり、高速助走をしてテレポーテーションというのは童話、映画で見てみんなリアルに感じると思う。


 今気づいたけどMOTHERの敵キャラで、宇宙人以外はPSIを使わないのに気が付いた。おかしくってしまったおにいさん、トラックはPSI攻撃してこないのだ。その攻撃方法が戦闘中にギターを弾いたり排気ガスを撒き散らしているのもリアルで、面白い。「おにいさん」がオフェンスアップのPSIを使ったり、マッドトラックがブレインショックのPSIを使わなくて良かった。


 そういった、実は意味がわからないけどもゲーム好きが変に思わない奇妙な「ゲームの常識」をぶっ壊そうと作られたのがMOTHERだったのかもしれない、と思う。敵はお金を落とさない、体力回復するのは薬草じゃなくて店で売ってる食べ物(一緒か?)、休むのは宿屋じゃなくてホテル(これも一緒か)、みたいな。



 ・・・と言った事を考えつつ、パンを買ってはちぎっては、そんな事を繰り返しながら、洞窟を迷いながらしている内に電車のアナウンスが降りる駅が近い事を知らせる。パンをたどって家に帰るか。