断捨離が流行っている中、「もたない男」(エッセイ)を読んで感銘を受けました。
すぐさまかばんひとつで引越しできそうなほど荷物がない。家具がない。文具のり2個セットを買っても1個しか使わないので残りは未使用のまま捨てるという徹底ぶり。無駄なものを買わない。
でもこの人の場合はあくまでも仕事部屋として借りている部屋だけなんですよね。奥さんと暮らしている家もかなりもたない状態のようですが。
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一人暮らしならもたない生活は可能かもしれない。
そう、一人暮らしなら誰にも文句を言われず好き勝手にできるので実践することは可能でしょう。
しかし、家族がいればその家族が病的に捨てたい病でもない限り不可能に近い。
実際、我が家は古いので昔からしまってあるものが多いです。もちろん使っていません。今後も使うことはないでしょう。使い方がわからないもの、あまりにも汚いものばかり(ちゃんと保管をしていないので埃だらけで朽ちている)
だけど捨てちゃいけない。我が家には溜め込み病の母がいます。まず、昔のもう着れないだろう、着ないだろう(歳相応ではない)服や靴、捨てません。
「まだ着れる!どこも痛んでない!」と言って捨てません。
そして「貧乏になったらどうするの!?そのとき着るからとっておくの!」
たとえ貧乏になっても今着ている服があれば十分だと思います。
何十年も前の服なんて売れないでしょう…。たとえ大災害がおきても最小限あれば着の身着のままでもなんとかなるでしょう。
それとも世界大戦争みたいのを想定してるんだとろうか。地球規模ですべての産業がストップしてヨレヨレになったTシャツが高値で取引されるほどの…それは恐ろしすぎる。
もちろん、物は大切にしていきたい。でもどんなに良い物でも高級品でもちゃんと保管をしてメンテナンスしないとそれはただの粗大ゴミになってしまうと思うんです。そんな管理もできていないものが我が家には眠っています。(高級品とかではないし、使い道がないものばかりなんですが)
海外に留学やワーキングホリデーで行っていた時は1年近くの長期にも関わらずスーツケース一個の荷物で生活していました。もちろん、途中で物は増えたりするんですが日本へ帰国するときはスーツケース一個+αぐらい。
ホームステイや家具付きのシェアハウスだったし、ずっと住むわけではないから色々買い揃えたりすることもなかったのでシンプルに生活ができていました。
そう、スーツケース一個の荷物で生活できる。
そんな中で見つけた本、
「洋服を9枚に減らしてみた 服の賞味期限、見直し大作戦」(コミックエッセイ)
- 洋服を9枚に減らしてみた 服の賞味期限、見直し大作戦/メディアファクトリー
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そうなんです、洋服には賞味期限がないんです!だから溜め込んでしまうんです!!
著者の昔見たアニメみたいにロバに生活用品すべて乗せて旅したいというのに大変感銘を受けました。
私もそんな身軽になりたいです。
あ、この本は洋服を9枚になんて減らせませんでした、ごめんなさいって本です。断捨離としてはあまり参考になりませんのであしからず。
そしてついに出会ってしまいました。究極の断捨離本。
「わたしのウチには、なんにもない。」(コミックエッセイ+一部文章と部屋写真)
- わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります/エンターブレイン
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物を捨てたい病を発症(?)するものの、家族の賛同を得られず…。でも東日本大震災で家が被災、それをきっかけに家族の反発もありながらも物がない生活に。
自分一人で実行することは本人の意思次第でできると思うんです。この方のすごいところは家族を巻き込んでいるんです。
震災にあったことがきっかけではあるものの、やっぱり家族は先祖代々の物(ほとんどの物が物置に放置)を捨てちゃダメ!と大反発。また災害が起こったりしたら必要になるかもしれない、いつか使う日が来るかもしれないと被災したからこそ思う心境がありつつもその辺の心境の変化もあって共用のスペースはまったく物がない生活へ。
そして新たに家を建てなおした家がモデルルームも真っ青の何もない。がらんどう。これが本当にすごい。引越し1日目みたいに物がない。
うちにもある、たくさんのメーカーの違うスプーンやらなにやら使っていないたくさんの食器。捨ててしまいたいけど、家族の反発に合うのでまったく手出しができません。
10個の物を持っているよりお気に入りの物1個を持っていたい。私もそんな生活がしたいですが着の身着のままで新居で一からスタートじゃなきゃさすがにこれにはたどり着けそうにない。
いつかこの本を家族に布教したいです。
持っていた本はけっこう処分したけどこの本だけは自分への戒め(笑)のために手放さず持っていようと思います。電子書籍出るといいな。
ちなみに2巻も出ています。ブログの方もオススメです。
- わたしのウチには、なんにもない。2 なくても暮していけるんです/エンターブレイン
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どの本も断捨離の極意やノウハウを指南するものではないのですがエッセイとして読むとこちらのモチベーションもあがります。