エホバの証人2世子供は1世親からどんな宗教教育を受けるのか?

 

について書いてきましたが、今回は結論です。

 

記事を書くにあたって、世間でようやくエホバの証人宗教2世の子供たちが抱える問題に焦点が当てられ、NHKでも取り上げられるようになったという背景があります。

 

これも、地道に問題に取り組んできた元JW2世の有識者の方たちや、声を上げることをいとわない勇気ある人々の努力のたまものだと思います。

 

時代の流れという追い風もあったでしょうが、とにかく誰かが声をあげなければ闇に葬られ続ける問題です。

 

というのも、これまで語ってきたように、宗教団体の問題というより個々の家庭の問題ととらえられてきたのがエホバの証人だからです。

 

銃撃事件で脚光を浴びるようになった旧統一教会のように、政治にかかわったり、強制的に寄付を集めたり、今や何かを物販したりしていないものみの塔協会を問題にすることは難しいです。

 

挿絵1:これは衝撃的な事件でした。理由が宗教がらみで、尚且つ党自ら利用していた宗教組織関係者からの襲撃とあっては、問題にならないわけがない。

 

ただ、輸血拒否という医療行為の否定だけは即命に関わる問題なので、大人の自己判断ではない子供に対する医療行為の決定に関し、親がどこまで決定権があるかという観点で問題にはなりました。

 

ですが、家庭内で宗教をどのように教え実践させるかという点に関しては、信教の自由や家庭の問題として、他者が踏み込むことは極めて難しい分野です。

 

最近ここまで問題視されるようになったのは、やはり銃撃事件を背景にした時代の流れがあったからだと思います。

 

それで、これらの背景を踏まえ、一連の記事の結論を書きたいと思います。

 

どうすればエホバの証人宗教2世の子供達を救えるのか?

 

わたしの導き出した結論は・・・

 

「救えない」

 

 

オイコラ、身も蓋もないやんけ!という怒号が聞こえてきますが・・・(笑)

挿絵2:なーんにもない♪なんにもない♪まったくなんにもな~い♪ってギャートルズの終わりの歌がありましたねえ。

 

ちょっとお待ちを。もう少し説明します。

 

今まで説明してきたように、JW2世の子供たちは徹底的な宗教教育によって「洗脳」状態に置かれています。この「洗脳」という表現は親も子供本人すらも否定するでしょうが、見えないクサリに縛られて自律的行動が制限されている状態は「洗脳」以外の何物でもありません。

 

社会が寄り添おうとしても、子供自身が心からその「援助」を否定してきます。「神」(実際は「親」なのですが)に対する裏切りと感じるからです。だれかが親切心から「何か問題あるか?」と聞かれても、それを信仰への試練ととらえ、問題を否定することで自分の信仰を証明する機会となる、とさえ思うことでしょう。

 

挿絵3:最近の先生は昔と違ってとても優しいです。有無を言わさず殴る、なんてことはしません。大抵は味方です。とはいえ、学校はJWの子供にとって地獄のようなところです。自分の心の葛藤と戦う戦場、それが学校。自分を迫害しているのは自分であることに気が付かない。

 

これがエホバの証人という宗教の考え方です。この組織以外は全部「サタンの組織」だからです。

 

と、いうことは、救い出す方法はたったひとつしかありません。

 

それは、このエホバの証人という宗教組織をブッ潰すことです。

 

なにを過激なことを言いだすのか?とあきれるかもしれませんね。無理もないです。宗教組織を潰滅させるなんて、信教の自由という民主主義の大原則に反する行いですからね。

 

ところが、そんな過激なことをせずとも、実際にはエホバの証人という宗教組織は内部から崩壊をはじめています。

 

ですから、「救出」は近いともいえるのです。(なんか、JW教理に似てきたなあ(笑))

挿絵4:はい、再び登場の統治体成員、すっかりお髭のおじいさんと化したマークサンダーソン。この髭が意味するものとは?

 

 

では、次回から、あくまで私見ですが、この宗教がどのように崩壊すると予想しているかを書きたいと思います。