きんたやさんが、いつもながら素晴らしい記事をあげてくださったので、こちらでも思うところを。
今回、一番の話題はもちろん、「子羊のような2本の角のある野獣」が「人類の前で火を天から地に降らせる」という啓示の書の預言が何を意味するか、という解説です。
この「火」というのが広島と長崎に落とされた原子爆弾を意味するという解釈は、ポッと出の新しい、いきなり何の伏線もなく飛びだした新理解で、これそのものも驚きでなんすが・・・
わたしの注目した点は他にもあります。
それは、このも塔記事の9節にある
次世界大戦の時に,実際に起きました。この戦争を終わらせる上で大きな役割を果たした2つの原子爆弾は,イギリスとアメリカの科学者によって造られたものでした。こうして,英米世界強国はいわば「火を天から地に降らせ」たのです。
の中の、
この戦争を終わらせる上で大きな役割を果たした2つの原子爆弾
という表現です!
いやね、仮に原爆がなかったら戦争も終わらなかった、これが本当かどうか今更誰も分かりません。
でも、原子爆弾が「戦争を終わらせる役割をはたしているという」表現は、言い換えれば10万人を一瞬で虐殺した「おかげ」で、アメリカ人がこれ以上死なない様に戦争が終わってよかったね、ということではありませんか?
原爆を肯定的に考えるひとは、そのおかげで大戦が終わった、戦争で犠牲になるひとが減った、アメリカ人が死なないで済んだ・・・等々、メリットをとりあげると思います。
しかし、当の原爆被害にあった方々にしてみれば、こんなのは冗談じゃない話で、到底受け入れることなんてできない論理だと思います。
特にJWは「政治的に中立」「戦争には参加しない」「どの国も支持しない、我々は神の王国の臣民である」という主張をしています。
にもかかわらず、も塔の記事で原爆に言及しながらも、しれっと「戦争を終わらせる役割」などというアメリカ政府寄りの見解を載せているのは、どうみても政府に忖度している記事としか言いようがありません。
つまるところ、統治体というのは「アメリカ政府」が絶対であり、口では「人間の政府は滅びる、神の王国が統治する」といっているものの、行動では「アメリカまんせー」のWASPの考え方そのものだ、ということです。
それにしても、皆さんご指摘のように、最近の「新しい光」というのは、要するに「単なる思い付き」にすぎず、時代の変遷とともにコロコロ変化する「回転する光」でしかありません。
以前にも指摘した通り、この傾向はブロキャスで統治体が「成金テレビ伝道師」に成り下がった時からの傾向ですね。
JWのいう「霊的な食物」(つまり教理全般)の内容も、紙媒体ではなくデジタルコンテンツが主流になった現在、なんでも後から修正してしまえるお気楽さからくる、テキトーな
「受けの良い、現在の時代の流れにマッチして見える」考えを取り入れる傾向になったと思います。
まあ、全責任はあの揃いも揃ってお肥えになっている統治体の皆さんにありますけどね。
でも、それを何も考えないで受け入れる側にも責任の一端はありますから、信者諸氏は覚悟してくださいね。