よく耳にしませんか?今回のタイトルのようなセリフ。
ありがちなのが伝道で(今となっては懐かしい)とても親切な家の人に会うと
「今の家の方、とても感じの良い方だったわ!きっとエホバの証人になれるわよ。研究になるといいわね~」
え?てことは「JW=人間的にとても出来た良い人」・・・って思ってるわけ?
何処の会衆にも、いい人に会うと必ずこう言う姉妹がいるんじゃないですか?
逆に、あやしい宗教への勧誘をハッキリ断る決断力のある人や、輸血拒否で子供を死なせたり自分が死んだり、家族のなかで分裂を生じさせたりする教理に疑問を感じ、JWを非難する人は「やぎ」もしくは「サタンの側にいる人間」と呼ぶ。
ここでわたしは声を大にして言いたい。
JWの皆さん、あなたたちはそんなに善良で、すばらしい、出来の良い人間なんですか?
だから、まだJWになっていない(この言い方も嫌だけど)、いわゆる「世の人」でも、感じの良い善良な人はJW候補としてふさわしい、そういうことですか?
どんだけ自画自賛なんだか。
いいですか、まず、人間なんてものは余程の悪人でもない限り皆そこそこ善良ですよ。
そして、基本的に誰でも自分がかわいいので、たまにウソをついたり、誤魔化したりすることもあるし、信号無視やスピード違反だってやる。
男ならエッチな本やサイトを覗くし、酒をのみすぎることもある。
それが人間ってものです。
そして人間である限り、たとえJWであってもこの傾向は全く変わらない。等しく皆同じです。
でもJWは一般人と大きく違う点があります。それは何か。
JWは自らのことをこう言います。
「わたしたちは聖なる民です。神の選ばれた真の宗教です。正直で健全、人を許し、家族はとても仲が良く、夫婦もお互いを信頼しとても幸福です。エッチなサイトなんか絶対見ません(←これは余計かwww)」
そう、違うのは
「世の人」にくらべて絶対的に「善良で聖なる民」であるという大前提で自分達を評価している、
という点です。
ここにJWの悲しいまでの矛盾があるわけです。
個々のJWは、自分が「善良で正直で健全」な「聖人」なんかじゃないことをよーーーーく知っています。
でも、絶対に人前で「いや、私ってお金のある人がとても妬ましいし、自分よりキレイな人は嫌いだし、ウソをつくこともしょっちゅうよ」なんて言えない。
なにせ、JWは「真の神の民」ですからね。
兄弟たちも、「ホントは隠れて結構エロサイト見てるよ?会衆の姉妹のおっぱいがすごく気になるし、家に帰ればバトルゲームで殺しまくってるし、車もガンガンブッ飛ばす」なんて言えない。
なにせ、JWは「真の神の聖なる民」ですからね。
でも、人に言えない隠し事があるのは、人間として普通の事です。
問題はそこではなく、この組織にあります。
つまり、統治体を頂点とするこの巨大なヒエラルキー構造をもつJW組織は、その発足当時から「わたしたちは正直です」という「真っ赤なウソ」をつきづづける組織である、という点です。
古代エルサレムの滅びが西暦前607年であると誤解して、そこから導きだした1914年。
JWの教理はこの1914年を土台として累々を築き上げられています。
終わりの日、思慮深い奴隷の任命(つまり統治体の権威)、神の王国、ハルマゲドン・・・
全てが1914年が要で導き出された教理。
ところがドッコイ!考古学の証拠はすべてエルサレムの滅びは西暦全587年であると証明してしまっています。
で、どうするか。
JW幹部は、正直に認めるどころか、逆に「ウソを突き通す」ことに決めました。
賢い上層部の人間はとっくの昔にこの矛盾点に気が付いています。
でも、その他大勢のバカな末端信者たちは、「出版物」に書いてあることは「神の言葉」として信じるよう訓練されていますから、そのあたりはなんとでも書いて騙すことは簡単だと判断したようです。
こうして、壮大な「わたしたちは正直です」という「大嘘」をつく組織の出来上がり、ってわけです。
だから、個々のJWもやはりこの組織の傾向どおり、実際には「世の人」と何ら違わない「罪深い傾向」(これも嫌な言い方)を持つ人間であるにもかかわらず、自分達を「聖なる民」と言い張る、「大嘘」をつく人間に成り下がっているわけです。
しかも、それを自覚していないところがJWの悲しいところでもあります。
まさに矛盾に満ちた人生を歩んでいる、それがJWという人たちですね。