イキウメ ずれる | サッチーのミーハーシナリオブログ

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アダム・ランバート(Queen)=神の声域
成河(ソンハ)さん=演劇の神様 をずっと応援しています。
一生懸命な人が好き。

舞台・映画・テレビ・ときどきプライベート。

(注)脚色・盛りもあります。

最近、自分の懐事情や感情がエンターテインメント価格事情とそれこそ「ずれる」ため、距離をとっているし、わくわくが少なめ。


そんなサッチーを年1で奮い立たせて熱く🔥させてくれるのが劇団イキウメだ。

ありがとう。


今年のイキウメ本公演はイキウメのメンバー=イキウメンのみの出演。客演なし。

来年から本公演は不定期になることが発表された。

次はいつ開催されるか分からない。

各メンバードラマ、映画、コマーシャル、客演と忙しいし、いろんな分野でオファーを受けて幅広く活躍する機会を作るらしい。

イキウメンは演劇ファンはもちろんのこと、業界人のファンが多い(んだと思う。あんなにドラマ引っ張りだこなんだから) 


しばらく観れないなら目に焼き付けなくちゃね。

素敵な絆😢

ポスターが遠目からみると白地すぎ(笑)


5/20(火)19:00 上演時間125分

#ずれる
#シアタートラム
演出 #前川知大
登場人物配役
小山田輝 社長 #安井順平 
小山田春 弟  #大窪人衛
山鳥士郎 秘書兼家政夫 #浜田信也
佐久間一郎 環境活動家 #盛隆二
時枝悟 整体師 #森下創
声の出演 #薬丸翔 (ほぼ劇団員)

事前情報は観ずに行ったけど。
以下ネタバレ含みます⚠️

舞台設定はイキウメファンはご存じ金輪町(四国?架空の地方都市)と隣接する多聞市。

今回は客演なし、がっつり劇団員五人のみの濃厚な芝居。
美術は(前の公演は抽象的なセットもあるけど)資産家の小山田家を象徴するようなシンプルで白い室内、カサブランカ(家具メーカー)みたいな高級ソファーセット。
奥行きはなく客席とめちゃ近い。

輝=安井さん👓と15歳離れた弟春=大窪くんを中心に話が進む。

前川さんチーム特有の天井から何かが降りてきたり(安井さんが照明灯に乗り移るような話もあったなぁ)、セットも照明もキャストの一部みたいに感じる。

天井に青く水面みたいな揺らぎ、冒頭から不穏なムード。

会社を息子に譲り海外移住した両親のかわりに色々問題を抱える弟を親身になって面倒をみる輝。そんな兄の心配など逆に迷惑で反発する弟春。
精神科療養所から退院したばかりの春は知り合ったばかりの怪しげな友人たちを勝手に自宅に招き入れ、良からぬ計画を立てる。
長年の家政婦をクビにしていまったので、マルチな才能を持つ山鳥=浜田さんを家政夫兼秘書に雇う。山鳥が入社したのも一筋縄ではない事情。

内容は深刻だけど会話や間合いが可笑しくて客席からお笑いライブ並みの笑いが起こる。
ゾッとさせながら笑えるお芝居を作れるのってイキウメさんしか思いつかないよ。

春はずっと何かに怒っている。
春=大窪くんは歴代舞台でも甲高い大声で叫んでるし、いまでも小学生役出来そうだけど、今回おなじように見えて前とは違う苦悩や狂気、怒りを抑え目にだからこそ固い決心みたいなものが見えた。
イキウメファン同士「大窪くん👦てずっと小学生中学生の役出来るよね、若いよね」っていつも言ってるけど前より顔がシャープで精悍な感じ。
耳までくるくる動くから目が回りそうだったよ。

看板俳優安井さん👓
問題行動ばかり起こす春に苛立ちながらも、つい許してしまうし、まわりの人や事件に翻弄されまくって頼りなさそうだけど憎めない兄。社長。
十年前くらいに同じシアタートラムの聖地Xで初めてイキウメ安井さんを見て一気にはまったけど、あの頃はやや少年心を持ち合わせたようなキャラだった。
作演出の前川さんは劇団員あて書きしてるだろうけど、今回の安井さんキャラクターもその年月をかけて社会的な地位の大人になって、私も十年間観続けた今やドラマコマーシャル引っ張りだこ安井さんと劇中の安井さんがごっちゃになって不思議な達成感。
それも前川さんマジックですか?

おなじく看板俳優浜田さん、今回は新規採用された社長秘書兼小山田家家政夫役🎽
意外かとおもいきや、数年前に有名ヘルシー料理家役をやった浜田さんなので違和感なし。
どんな事も瞬時に調べあげる有能な秘書であり、家事も揉め事も輝の手足になって解決する新しい家政夫山鳥士郎。
実は恐ろしい理由で小山田家に入り込んではいるがポーカーフェイスで味方ぶりを発揮する山鳥さん。浜田さんの十八番だね。
大窪くんもだけど、浜田さんて初めて観た頃から変わらない、いやむしろ若返っていてイキウメの作風、地で行ってるよ✨
(舞台天の敵のキャラクター)若返る血飲んでる💉?って思いながら観ちゃう。
これからいろんな分野から引く手あまたでしょうがイキウメは死守でお願いいたします。

そして盛さん。
今回は春と徒党を組む過激な環境活動家佐久間。
詳しくは観てから笑ったりみいって欲しいけど、もう大好きなキャラクターだよ。
今回ブロッコリーヘアも炸裂🥦
あて書きもあるだろうけどどうしたらあんな面白いキャラを生み出せるの?前川さん、盛さん。
あんな人が家に入り浸ったら大大大迷惑で、輝さん(安井さん)の苛立ち困惑が分かるけど、俯瞰から観たら「寅さん🎦」だよ。
一緒にいたくないけどたまに逢うには一番良くて愛される。
前川さんに寅さんを意識したか聞きたい。
アンケートに書こうっと。
イキウメン皆好きだけどここ数年盛さんの株が右肩📈上がりです。
佐久間主演スピンオフ、やって欲しい。

森下さん。
本当にお釈迦様みたいに見えてきた。
いつも影のストーリーテラーみたいに静かに方向性を導く。
今回、整体師時枝=森下さんの一言が客席を共感のるつぼに巻き込む。
私はその経験があるからクビを縦に振りまくりました(;´Д`)´д`);´Д`)´д`)ウンウン

来年から定期公演がしばらくないと言うことでいつになく、真剣にキャラクターごとに観入ってしまいましたが。

「ずれる」
内容は「人間、動物、家畜、ペット」がテーマかと思われる。
親、上司から強制されたり、人から飼われて食用にされたり、里に降りていっただけで害獣扱いされたり。
繊細な人間春👦と動物🐗🐖🐺たちの魂が惹かれ合っての出来事。
羊たちの沈黙や、ヒッチコック鳥も脳裏に。
昔シナリオ習作で、梨の樹木液を吸いまくる蟬の幼虫たちを害虫として夜中に排除する親を恨む娘の話を「蟬たちの沈黙」とかパクりっぽいタイトルで書きました。
子供心にとても残酷に感じたから。
春に共感しちゃうけど、親や兄にしたら生活、会社のためだし今なら分かる。

サッチー実家は今でも熊、猪、猿、狐、狸、カモシカ、ハクビシン、出まくる。
これは去年梨畑に来た日本カモシカさん。
梨園全盛期だった頃は、梨を熊に食べられたり、猪が土手を掘りまくったり、カラスが梨をつつきまくったり、結構な損害はあった。

猟友会の方々が見張ってくれたり、罠をかけてくれたり。

でも、テレビニュースで「都会に猪が出ました。猿が逃げてます」と毎回、大騒ぎする温度には首を傾げる。
たしかに熊はやばい。
熊はニュースになるくらい命に関わる。 

猪も突進したら危ない。
しかし、都会以外は野生動物普通にいるよ。
この前帰省した時もうちの田んぼを楽しそうに猪一家が歩いていた🐗

片方ではトキを保護し、猪、猿を邪魔にする。
たしかに昔、ニホン狼は家畜を食べたり荒らしたりして大迷惑だったろう。
まさか絶滅するとは。

前川さんが書きたかったこと、すべて理解出来たわけではない。
分からないことは分からないまま解釈する◯◯コントロール?
前川さんから知ったその見方であまり深く追及はしない。

人間じゃなく生まれて来なかった事に感謝するけど、動物が羨ましいなと思うことある。

人間は先行きが分かってしまったり、人の嫌な面が見えてしまったり、裏切らたり。

動物、家畜は自分の寿命、行き先、分かるのかな。
ドナドナ、、、悲しい歌だよね、、、
(劇中には出てきません)

イキウメ、永遠に。