長らく工事してましたね。
前のPARCO劇場は数年前一回(慎吾&剛)行って以来。とっくにリニューアルオープンしてましたが、新生PARCO劇場はお初🔰です。
原宿のラフォーレ前のビルに似てますね🌿

インバウンド戻っての渋谷、ヤバイくらい人、人、人。先日の上野公園に続き、楽しそうに街を歩く観光客📸
昔、渋谷は庭だったので土地勘はありますが最近は年波のせいか落ち着かないので早足でライナスさんと公園通り行く。
PARCOのエレベーターも外人さんだらけ。

#ラビットホール
#PARCO劇場
作 #ディヴィット・リンゼイ・アベアー
翻訳 #小田島創志
演出 #藤田俊太郎
出演
#宮澤エマ #成河 #土井ケイト
#シルビア・グラブ
阿部あらん(字がわかりませんm(__)m)
Wキャスト
6列目下手寄りでとても観やすかった。
D列から段差が付くので観やすいはず。
前もそうだったけど舞台が横に広く、今回松井るみさん美術セットが素晴らしかった。ずっと観ていたい。
上手にリビングチェアセット、テレビ。
下手にキッチン、ダイニングバー。
二階へ続く階段は白いらせん。
ホワイトと木目で統一。
アメリカ🇺🇸の成功者の証。
住みたい。
ニコール・キッドマンの映画バージョンは観た記憶あり。
観る前は「幼い息子を道路飛び出し事故で亡くした夫婦、家族が苦悩する会話劇」と思い構えて行ったのだけど。
「面白かった」に尽きる。
流れるような会話劇。
子供を亡くしてからの流れだけど説明セリフもなく、自然に現状が分かる。
映画のニコール・キッドマンも気丈なベッカだった気がするがエマちゃんベッカもメソメソはしない。
すごく引き摺って鎧を着て刺々しい。
普段ミュージカルが多くて会話劇初主演らしいけど自然で堂々としてる。
同じく息子を亡くした、ベッカの夫ハウィー、成河さん。会話劇はいつ以来かな。
COLORも話すけどミュージカルだったし。
座組一同でブラッシュアップしていった翻訳作業のおかげで現代のアメリカの茶の間を垣間見てる気がした。
舞台だけどドラマや映画を観てるようなカジュアルさ(良い意味)
クセのあるキャラが多い成河さんがアメリカのエリート👔を演じると生々しく人間くさく身近に感じる。
ベッカよりも息子を亡くした哀しみ、寂しさ、責任感が表に出てる。
髪も少し茶色に見えた。
ベッカの妹、イジー(土井ケイト)とのやりとりも面白い。
妻のベッカよりも本音を言いやすいみたいな。
土井さんは「チック」の少女イザのイメージが強いけど、イジーは男性運も悪く、デニーズもクビになり、恋敵をバーで殴る破天荒なキャラクター。
内容が辛い体験をした家族の話だけに、イジーの飾らないストレートなセリフが客席をクスクス、ゲラゲラ明るく💡させる。
破天荒だけど登場人物の中で実は一番、まっとうなのかもしれない。
劇中では息子を不慮の事故で亡くした姉と対照的に思わぬ妊娠で、一番希望とパワーがある。
姉妹、母の微妙な心境の対比が素晴らしい。
さすがアメリカ舞台、映画数々の賞を獲った戯曲だな👏
姉妹の母役、シルビアさん。
私が最も尊敬する女優さんの一人。
成河さんと共演が嬉しい。
私も母、ハイジ(娘)と血が繋がってるゆえに対立や喧嘩するので共感。
自分も息子を自殺で亡くし、娘も事故で息子を亡くし。
その運命が呪いなのか否か。
明るく娘を慰めるが逆効果。
エマちゃんと同じく歌う事が多いシルビアさんが、空気は読めないが本心は家族を愛するグランマを癒しのように演じてる。大好き。
ベッカ、ハウィー夫妻の愛息子を車で跳ねてしまった高校生役、Wキャスト。
今日は阿部くん。
やや空気を読めなく、アポ無しで夫妻宅を訪ねてきたり、私小説的な原稿を謝罪文と一緒に送ってきたり。
反省はしているのに行動がストレートな少年ぶりが良かった。
阿部くんファンらしき若い女子がたくさん。
観に行くと思考回路を張り巡らせて、収穫はあるけどやや疲れも感じる舞台もあるが。
行く前は電車でライナスさんと
「子どもを亡くす夫婦の話、重そう」
「二時間半、耐えられるかしら」
と戦々恐々していたが。
スリルミーと違い。
内容は重いけど、ジョークや軽口を自然に会話に入れていて観客的充実感があった。
そういえば。
去年の加藤拓也さんの舞台「もはやしずか」設定似てる、、、子供が事故で亡くなるとか。
椅子がふかふかで疲れなかったし。
しかし、チケット代11000円。
パンフレット代2000円。
敷居は低くない。
ついでにふらっと観に行く状況じゃないな。