前は一人が不安だったので、たまにハイジやペーターを伴い観劇やライブに行っていたのだが。
結局、そのチケット代はすべて私が払う羽目になる。
お気に入り俳優、劇団が出来て何回も通いたくなると資金が追いつかないので最近は一人で行くようになっていた。
お笑いやミュージカルはまだよいけど。
シリアスな芝居は、演劇慣れしてないペーターが隣だともぞもぞしたり、背が高いから後ろの人が見えなくならないかしらとか、気になり集中出来ないのだ。
そんなペーターがテレビを観ていた時の話題で倉科カナちゃんがお気に入りだと知り、(サッチーは週末は仕事で行けないが)カナちゃんの舞台チケットを取ってあげた。
普段ならあまり乗り気がしないくせに、一人で行くと言うのだからよほどカナちゃんが好きなのだろう。
カナちゃんはサッチーも大好きだからそれだけは気が合うわ。
サッチーが男子ならきっとカナちゃんを追っかけてる。
可愛すぎるしプロフェッショナル。
そんなこんなで今日ペーター観劇だった。
模範な観客になれるのか、小学生の母みたいに心配しながら送り出した。
後ろのおじさんは鼾をかいていたらしいが、ペーターは無事に満喫して帰ってきた。
カナちゃんは細くて可愛かったらしい。
「スタンディング、オベーション?二人しかしてなかった」
「面白かったけど、感動という感じじゃない」
とか、芝居をステレオタイプに観ているので、つい先輩風をふかして。
「スタンディングオベーションなんて、ミュージカルじゃあるまいし、そうそうあるもんじゃないの!」
「お芝居は、必ずしも感動するわけじゃない。後味悪いやつや、ポカン!として終わるやつや、色々あるんだよ、ドラマと違って」
と、半沢直樹や、下町ロケットみたいに必ずハッピーエンドや試練がある日曜ドラマ劇場が好きなペーターに、大人げなく演劇ツウぶってしまったのだった。
どんな感想だって千差万別。
スタンディングオベーション、なぜしないの?って思ったって良しとしよう。