NODAMAP 第23回公演 Q A Night At The kabuki | サッチーのミーハーシナリオブログ

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アダム・ランバート(Queen)=神の声域
成河(ソンハ)さん=演劇の神様 をずっと応援しています。
一生懸命な人が好き。

舞台・映画・テレビ・ときどきプライベート。

(注)脚色・盛りもあります。






NODA・MAP 
 Q  A  Night  At The Kabuki
@東京芸術劇場プレイハウス

作 演出 野田秀樹
音楽 QUEEN

出演
松たか子 上川隆也 広瀬すず 志尊淳
橋本さとし 小松和重 伊勢佳世
羽野晶紀 野田秀樹 竹中直人 

秋山遊楽 石川詩織 浦彩圭祐 上村聡 
川原田樹 木山廉彬 河内大和 近藤彩香 
末冨真由 鈴木悠華 谷村実紀 松本誠
的場祐太 モーガン茉愛羅 柳生拓哉 
八幡みゆき 吉田朋弘 六川裕史

上演時間。
NODAMAPにしては長め。三時間(休憩込)。

🎫の名前の身分証ないと入れません。
げっ。身分証ないと赤いリストバンド?
屈辱的。みなさん身分証忘れないように。

早めのロビー開場でわりと入場はスムーズ。

去年🎫取れなかったし、Queenのアルバム「オペラ座の夜」使用なので何がなんでも観たくて、ハズレても諦めずに各プレイガイドに先行応募したら、最前列センターが当たり、運を使い果たした感。(花園⛩️のご利益よ!)
NODAMAPをこんな前で観たことなかったから、プレッシャーか一幕、原因不明の頭痛と胃痛が。

ネタバレ注意⚠️⬇️
一幕も二幕も客席ざわつくなか、唐突に始まる。
ざっとあらすじは知っていたが、ロミオ&ジュリエットの源平合戦版。
若いジュリエット(広瀬すず)、その後のジュリエット(松たか子)→源氏。
若いロミオ(志尊淳)、その後のロミオ(上川隆也)→平家。二重構造。

🎫先行にハズレまくってる時に、全員主役級の豪華キャスティングを恨んだ。
せめて半分くらいでも!と。
いざ観始めると豪華キャストそれぞれが超当たり(アテ)役で見せ場があるので安易な恨みを反省しました。

広瀬すずちゃんにいたっては初舞台。
インタビューでは、ワークショップから参加して役を取ったと書いてあったので大丈夫とは思うが一抹の不安。
しかし、堂々たる体当たりな若ジュリエット、身体能力、表現。映像より生の舞台の方があってるんじゃないか!ナマ足もまぶしい✨
若いときの宮沢りえちゃんを彷彿。
これを機会に舞台引っ張りだこになるのでは?

志尊淳くん舞台経験わりとあるイメージだけど、映像の志尊くんどちらかと言うと苦手だった。
でも、若い血の気が多い平清盛Jr.ロミオは、志尊くんにぴったりで生き生きしていた。
これまた(サッチー的に)映像より舞台向きと。
セットを何度となく上がり下る時の身体能力がとかげ🦎みたいで見とれた✨
怪我しませんように。

松たか子さんも上川隆也さんも安定の熱演。
9daysQueen?真田十勇士?以来の上川さん。
NODAMAP特有の笑い、ダジャレの間も見事に表現していた。舞台の上川さん、やはり好き✨

そしてお初にお目にかかる竹中直人さん。
二役だけど、特に平清盛、まるでジョーカーみたいに顔白塗り、ピエロ襟。
素晴らしい存在感とセリフまわし。
サッチー的に最優秀演技賞をあげたい🏆

伊勢佳世さんの復讐に燃える尼トモエゴセの迫力、凄かった。目の前で右目から一筋流れる涙。
イキウメ辞めても、他のカンパニーで新しいキャラで輝いてる伊勢佳世さん、素敵。

さとしさんは源頼朝と木曽義仲、神父様などたくさん演じる。源頼朝きらびやかな衣装で威張りまくるとメタルマクベス🎸観てるみたいだ。

アンサンブルさんも、前より一人一人のセリフや見せ場が増えてNODAMAPのクオリティ高い。

NODAMAPをすべて観ているわけじゃないが、だいたい前半謎かけ→後半謎解きのイメージ。
ただのダジャレ、言葉遊びかと思いきや、野田さんの言葉は深い。伏線になる。
今回は、一幕分かりやすくロミオ&ジュリエットの悲劇。モンタギュー=平家、キュピレット=源氏の争い。

二幕は時空を先回りして、悲劇の死を迎えないようにロミオ&ジュリエット×二組が奮闘する。
平家が勝ったり、源氏が勝ったり、和睦したり。
その中で、なまえを捨てたロミオがシベリアっぽい捕虜収容所で過酷な労働を強いられ。
ジュリエットへの手紙を平の凡太郎(竹中直人)の口伝えに託すのだけど。泣ける。
ロミオ「戦争が終わった時、戦争は終わってない」が、野田さんが一番言いたかったことなのかな。
今回、二幕が観客に対する謎かけの気がする。
セットの上段ではごちそうを食べまくる太鼓腹な源頼朝(橋本さとし)たち。
下段では、過酷な労働で小さい黒パンしか貰えず飢え死にしていく平家残党。
対比が残酷。
ラスト、アウシュビッツ収容所のガス室みたいな構図に。

Queenの曲、もっと前に出てくるのかとおもいきや、目立つのはボヘミアンラプソディー、ラブオブマイライフくらいかな。

ラブオブマイライフは、Qの主軸かもしれない。運命の人。ロミオ&ジュリエット。

パンフコメントで、野田さんが「ジュピター」と「大きな古時計」の日本語訳歌唱をかなりディスっているのに苦笑。平原綾香さん、平井堅さん観ませんように。
私も、英語歌詞をむりくり日本語にして歌うの、大反対だから共感。
野田さんの乳母、可愛かったしパワフルだった。
野田さん普段は控えめでやや疲れてるのに、舞台の上ではすごい。キンキン声が響き渡る。

来月、今度は二階後方から観るので。
それまで二幕での謎かけ、考えます。