冬ぶりの豊洲砂漠。

ちょこっと工事が始まっている。
噂では温泉ランド的なやつどこか出来るらしい。
たった300メートルくらい歩くだけで、道路の照り返しで倒れそうになる🔥
約四時間。
(休憩はいつもより短いよ、まじで)
今回、休憩の時、後ろの階段から降りた方が、女子トイレの列に近い右に出ますが、後ろの階段は急なので、前よりの人は遠回りしても前から出た方がよいかも。
メタルマクベス
作 宮藤官九郎
(原作 ウィリアム・シェークスピア)
演出 いのうえひでのり
音楽 岡崎司
振付 ステージング 川崎悦子
出演
橋本さとし(ランダムスター マクベス)
濱田めぐみ(ランダムスター夫人 ローズ)
松下優也(レスポールJr. 元きよし)
山口馬木也(グレコ マクダフ)
猫背椿(グレコ夫人 シマコ 林)
粟根まこと(パール王 ナンプラー)
植本純米(植本 医者)
橋本じゅん(エクスプローラー バンクォー)
西岡徳馬(レスポール王 元社長)
山本カナコ(森 老婆)
礒野慎吾(トーカイ 礒野くん)
吉田メタル(伝令係ヤマハ)
村木仁(門番 杉)
冠徹弥(冠くん)
富川一人(マーシャル)
小沢道成(ローマン ユウキ)
他
新感線も、ぐるぐる劇場も ご贔屓というわけじゃないけど、前回の内野ランダムスター『メタルマクベス』
借りたDVDとWOWOW再放送を何回も観て
『クドカン天才じゃん!』
と魅了された。
私もマクベスに詳しくはないが、ストーリー展開に忠実かつ、分かりやすくメタルバンドに脚色、1980代と2218年の時空を越えて、マクベス、ランダムスターを書き分け、繋げている。
脚本家、演出家を目指す人ならば、絶対に観なくてはいけないお手本エンターテイメントだ。
弟子になりたい。
チケット、幸運なことにまだ取れたので、discの中で一番実力派メンバー&新感線メンバーな1を選びました。
席、見易い13列センター。
以下ネタバレ注意⚠
(前回のメタルマクベスとの対比多め)
髑髏城は歴史寄りだし。
メタルマクベスはヘビーメタル。
好みが分かれるかも。
サッチー、ヘビーメタル専門ではないがロック好きだし好きな演目。
髑髏城に比べて客年齢が高かった。
残念ながら、後方席は、数列、空いていた。
パンフレットだけ買うつもりが、超カッコいいから、マフラータオルを買って張り切って首に巻いたのだか、まわりを見たら誰も巻いていない。
なぜ?
マフラータオルは首に巻くためのものでしょう?
これから買う人はぜひ、ロックフェスみたいに首に巻いてほしい。
舞台上はかなり盛り上がりノリノリだが、客席は静か。爆音に耳を塞ぐおばさんもいる。
ぐるぐる回るし。立つのは禁止だけど、もっと客席もノリノリ手拍子が、ほしい。
クドカンさんのサンバイザー兄弟みたいにサンバイザー(タオル)を振り回すとか。
ランダムスターさとしさんは21年ぶりに新感線に復帰?
その間ずっと新感線の看板を張ってきた橋本じゅんさんは脇にまわり、前回と同じエクスプローラー(バンクォー)。
W橋本の並びが『THE新感線』って迫力だった。
さとしさんはミュージカル畑を歩んできて、ランダムスター夫人(マクベス夫人)も日本一のミュージカル女優はまめぐさんだし。
正統派な実力派なコンビで絵になり、歌も安定。
サッチー的には、レスポールたちを手にかけて、狂って壊れていく様が松たか子マクベス夫人の方が細かく滑稽に描かれていた気がする。
じゅんさんの哀愁と、おふざけ(幽霊)ぶりがお約束で面白く、さとしさんより目立っていた。
一番、変わったのが三人の魔女。
前回はなぜか、ミキハウスのトレーナーを来たカジュアルな魔女が、世界的に大人気のベビーメタルをもじった『ババアメタル』になっていて。
衣装もゴスロリ風にきらきら可愛かった。
とくに植本純米さんの魔女は、男性が演じていると気付かないくらい素晴らしかった。
前回、森山未來くんだったレスポールJr.は松下優也くん。未來くんはかなりぶっ飛んでいて、ズラプレイで笑わせていたけど。
松下くんは正統派Jr.で、キラキラミュージカルスターだった。元きよしは唄わなかった。
パパ、レスポール王役の西岡徳馬さんとは、『パコと魔法の絵本🐸』で共演していたね。
シェークスピア作品が多い気がする馬木也さんグレコ(マクダフ)は、前回有起哉さんだった。
メタルマクベスバンドの馬木也さんはぶっ飛んでいてカッコいいし、正義のマクダフは正統派でカッコいい。マクダフって美味しい役だよね。
新感線メンバー、粟根さん、メタルさん健在。落ち着く。礒平、礒野さんは普通の兵隊だった。鎌もってなかった(笑)
ぐるぐると360℃スクリーンを活かしていたのは
集団バイクシーン。
髑髏城の時は何万㌧の水、滝がダイナミックだったけど。
今回は舞台の坂をバイクで掛け降りたり、360℃舞台をぐるぐる回ったり。すごい迫力。客席に落ちたらどうしようと思うくらい。
マクベスの『バーナムの森が攻めてくる』シーンは、『⚡が攻めてくる』になっているから、バイクのライトが、⚡に見えたのかな?
さとっさんがやたらバイク慣れしていると思ったら最近二代目のハーレーを買ったそうな。納得。
あと上田大樹さんの映像がさらに進化していた。
上から映した映像をスクリーンに映したり、
エクスプローラーじゅんさんがバイクで荒野を走るシーンはホントに砂漠を走っているみたいだし。
エレベーターで上に上がるシーンは。客席まで一緒に上がっていく感覚だった。
これはネタバレ出来ないけど、ランダムスターの最期のシーンは、客席が、みんな唖然とするくらい、視覚的にすごかった。
生バンドは一番広いセットの右奥に常設されていて、たぶん、ぐるぐるずっとまわりながら演奏している。生バンドが、近づくと音でわかる。
カーテンコールが。修羅天魔あたりから、まわらないであっさり挨拶になっている。
花髑髏のまわりながら、過去のシーンを彷彿させるやつが一番感動したかな。
髑髏城シリーズも最初の花は、スタンダードな正統派だったし。
メタルマクベスもdisc1はかなり正統派。
あ、まえはかなり門番がふざけていたからね。
(皆川猿時さん)
ランダムスター&夫人が、がらっと若くなる2.3はきっと、客層も、がらっと変わるだろうし。
けんちゃんランダムスターはきっと、ものすごい興奮のるつぼになりそうな気がする。
でもわたしはこれでぐるぐる劇場は卒業します。
ありがとう。ぐるぐる劇場。
色々あったけど。
とにかく、機構が素晴らしかった。
機構よ。機構。
あれだけ、ぐるぐる劇場がなくなる前に
絶対に一回は観た方が良い!と
私は声を大にして言っているのに。
まだ観てない人がいる。
観ないのは勝手観るのも勝手。だけど。
この業界に関わっているならば。
観ないのはだめでしょ。
パンの耳をかじってでもみるべし。