絶対オススメ映画「舞妓はレディ」(ネタバレ) | サッチーのミーハーシナリオブログ

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夏、映画館からだいぶ遠ざかってましたが、気分をアゲたくて楽しそうな「舞妓はレディ」観に行きました!

冒頭から感想ぶっちゃけますが、とにかく楽しくて、面白くて、ホロっとして、エンターテイメントで、ミュージカルで、つい劇場で歌ってしまう!(一人で行くよりワイワイ行ったほうがいいかも!)タイトルを観て「マイフェアレディ」のパクリじゃないか!と目くじら立てる人は観ないでください!狭い心で見てもつまらないですから!小学生の女の子達も観に来ていて、どっかんどっかん笑ってました。将来は舞妓はんになるんじゃないかしら?

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監督・脚本 周防正行
「Shall we ダンス?」を始め、周防監督の映画はほぼ全部観てます。
「舞妓はレディ」の企画ってもう20年前から温めていたんですって。
機が熟す時ってあるんですね。

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出演 
上白石萌音(かみしらいしもね)
長谷川博己
田畑智子
草刈民代
渡辺えり
岩本多代
中村久美
濱田岳

高嶋政宏
竹中直人 

妻夫木聡

小日向文世
岸部一徳
富司純子 他

振り付け
パパイヤ鈴木(え???そうだったんだ!だから楽しかったんだ!)



あらすじ
京都・花街(かがい)歴史ある下八軒には、長いあいだ舞妓が百春(田畑智子)しかおらず(アラ30)新たに舞妓が誕生しない限り、芸妓に慣れないことに悩む百春。
その百春が「営業」の為に女将で母の千春(富司純子)にも秘密で書いていたネットの舞妓ブログを見て、熱烈舞妓志望・ネイティブ鹿児島弁&津軽弁のちゃんぽん方言を話す田舎少女・春子(上白石萌音)が飛び込みで茶屋を訪ねてくる。


娘の百春(田畑智子)のブログが原因・発端という事に責任を感じた千春(富司純子)だが、いくら舞妓不足に悩むとは言え、誰の紹介もなくどこの誰かもわからない方言ばりばりな田舎少女を入れるわけにはいかない。

春子(上白石萌音)に田舎に帰るように説得するが、茶屋に入り浸る(客ではなく言語取材にかこつけて=親しみ半分でゴキブリはんと呼ばれる)大学の言語学者・京野(長谷川博己)は春子の訛りや熱意に興味を抱き、「訛りが原因で舞妓になれないと言うのなら、自分が絶対に直して見せる。その暁にはどんなご褒美をくれますか?」と茶屋ご贔屓の呉服屋主人・北野(岸部一徳)に持ちかけ、お茶屋遊びの面倒を一切見るという約束を取り付ける。

紆余曲折ありながらも、念願の舞妓見習い=仕込みさんとして、唄。踊り。京言葉。しきたりを習う春子。
ある秘密・夢を胸に秘めて・・・

京言葉のセンセ・そして淡い初恋心を抱く京野に「母親が舞妓だったことは絶対に言ってはダメだ!知られたここにいられなくなる」固く口止めされていた。
さあ、春子は京の花街に生きる本物のレディになることができるのか?

春子・・・上白石萌音ちゃん。
第7回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞で、800人のオーディションで春子に選ばれた。
鹿児島出身で16歳。周防監督が「春子」に合うキャストがいなかったらこの企画は諦めるというくらい、「春子=萌音ちゃん」ありきの本作。
初めて萌音ちゃんをイメージアテ書きなさったそうです。
物語は「シンデレラストーリー」で主人公が成長・変化していくのが軸なので。ホントぴったりな、よくぞ。見つけた!って感じの「春子」100%な萌音ちゃん。二年前から、唄、踊り、ボイトレに励み、特に歌声、素晴らしい!将来が楽しみです!いつか、舞台でも会いたいな!東宝だから「レミゼ」や「ミス・サイゴン」来るかな~!

京野センセ・・・長谷川博己さん。
サッチー2011年度のマイブーム=鈴木先生ですが。長谷川さん目当てでいったわけではないにしても。
やや変人のカリスマ言語学者。「京野メソッド」と白板に書き、春子にみっちり京言葉を教え込む姿。「鈴木先生」の熱さとモロかぶり!(たぶんわざとでしょう)鈴木先生ファン、必見!あと一ヶ月早く公開してくれてたら「関西弁」を習いに毎日観に行ったくらいの特訓ぶりでつい、小声で
「こない・そない・あない・そうどすか・わからしまへん・はよ・かんにんえ」と復唱してしまったよ。
歌うシーン。「んん?東京ガスのCMもだけど・・・長谷川さんて・・・歌・・・苦手?」と思ったら(でも堂々と歌ってるよ)ご本人も「やや音痴」と自覚なさっているそう。でもむしろ、あの役はうますぎたらイヤミだから良いのよ!けんちゃんや、よしおさんじゃ上手くてそっちに気が行く。
長谷川さん、「方言」を完璧に喋る為「春子」以上に苦労・努力したそうです。



千春・・・富司純子さん。
周防監督、20年前のシノプシス時代から富司さんをイメージキャストしてた。「女将・千春」のモデルの方とはお友達で、衣装をそのまま借りたり、「夜行便でご贔屓の映画スターに逢いにいく」セツナイエピソード、そのまま周防監督が使ったそうで・・・サッチー、映画スターと密かな恋に落ちるなんて設定大好きなので一番ときめいたシーンです!(若い頃キャスト大原櫻子さん)

百春・・・田畑智子さん。
サッチー、ここ一年田畑さんに縁あって舞台「晩餐」「9daysQueen~」生でもすごい迫力でしたが・・・アラ30の舞妓(異常な事態)を可愛く、ちょっと困った感じで演じる田畑さん!サブキャラ大賞・・・差し上げます!素晴らしい!京都の老舗料亭がご実家だからピッタリ!メアリー女王の冷血さとのGAPお楽しみください!
(追記 舞妓芸の「シャチホコ(実際にみたらびっくり(笑)」の練習のしすぎであばらにヒビがはいいたそうで。9days~のときは大丈夫だったのかしら)


男衆(おとこし)青木・・・竹中直人さん。
周防監督作品には欠かせない!舞妓・芸妓の着付けって必ず男の人がやるんだね!すっごい力がいるから?帯とか着崩れないように!
歌って踊って!「shall we ダンス?」のオマージュシーンも出てくるし!ホント!最高!


呉服屋・北野・・・岸部一徳さん。
相棒、官房長もそうだけどあのやや棒読みちっくな落ち着いた話口調、癒される!しかも、出身は京都だから、そのままのやや上から目線、よそ者を寄せ付けない京都人。でも・・・根は良い人。北野さん。岸部さんは日本の映像界の宝です!


あと、周防さん奥さん、草刈民代さん見せ場で踊ったり歌ったり(うた、うまい)、「shall we ダンス?」でも竹中さんとのいいコンビだった渡辺えりさん、笑うし癒される!小日向文世さん、草刈さん演じる芸妓さんご贔屓歌舞伎役者役、ピッタリ!

もう書ききれないほどの豪華キャスト陣で・・・リピートしてもいっかいじっくり観たいです。

この前、出身のシナリオ・センターで周防監督のトークショー?講習があって行こうか迷っていかなったけど。。。
ああ。後悔!こうゆう事があるから、これからは「行かずに後悔」はやめようと思います。
↓周防正行監督の講義レポート

http://scenario.co.jp/?p=7711