機動戦士ガンダム00 2nd SEASON #22「未来のために」 | 無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想-

機動戦士ガンダム00 2nd SEASON #22「未来のために」

「遂に審判が下される。
 純粋種として変革した刹那・F・セイエイか、僕たちか。
 そのどちらかが人類の行く末を決める……
 それで良い」


イオリア・シュヘンベルグがGNドライブを作った真の目的が人類を革新に導く事だった。
グラハムはソレスタルビーイングが再び出てきた時、自分が戦う機会を得られるようにホーマー・カタギリと交渉していた。
「私が求めるのは、戦う者のみが得られる極み」
刹那・F・セイエイはかつてグラハム・エーカーに歪みがあると語った。しかし、刹那とて戦いしかない、そう考えて彼との戦いだけを望んできたグラハム。
うわー、滝行とかしてますよ、グラハム。そうか、彼が武士になったのは、カタギリ父に原因があるのか。そういや、息子はどうなったんだろうか。
グラハムにモビルスーツ渡して、今は何処に? 地球でのほほんとしているのか?
「その極みにある勝利を!」
「勝利だけが望みか!」
しかし刹那が求めるものは戦いではなくなっていた。
「他に何がある!」
「決まっている。
 未来へと繋がる、明日だ!
トランザムライザーへと渾身の一撃を叩き込むスサノオ。
「切り捨て、ゴメェェェン!!」
しかし、攻撃をガンダムに受け止められてしまう。
「白羽取りだと!?」
「これが俺の、戦いだ!!!」
スサノオの攻撃を受け止めたトランザムライザーのビームサーベルが、スサノオの両腕を切断し、戦闘不能へと追い込む。
破壊されたスサノオの下から、フラッグの姿が……
「戦え、少年……
 私を切り裂き、その手に勝利を掴んで見せろぉ!!」
だが、刹那はトランザムを解除して戦いを終わらせ、トドメをさそうとはしない事に驚くグラハム。。
「俺は生きる。
 生きて明日を掴む。
 それが俺の戦いだ。
 生きる為に、戦え」

あっさり決着がついてしまった。
トランザムライザーを手に入れている上、イノベイターとして覚醒した刹那の前には、グラハムも叶わなかったようです。
殺すのではなく、未来のために戦う選択肢。
殺しはこれまで復讐の連鎖を造り出してきた訳だから、正しい選択なのかもしれない。もちろん、相手にもよるだろう。これがサーシェスとかなら、生かしておいたらまたしつこく何か仕掛けてくるだろうし。
きっとグラハムなら、生きて何かを掴むと信じているから……と、思っておこう。

戦う為に生きているのではなく、明日へ目差すために戦う事を選んだ刹那。
刹那はルイス・ハレヴィを追跡しようとするが、彼女の機体は既に撤退した後だった。
「ありがとう……」
「何を」
「そう言いたい気分なんだ」
刹那が変わった事が嬉しいのかな。
「純粋種として覚醒したか、刹那・F・セイエイ。
 それは人類の命運を握る力だ」
飛び去るダブルオーの姿を眺めながら、笑うリジェネ・リジェッタ。
純粋種である彼は、唯一イノベイターとしての力を持ちながら、リボンズの支配を受けない存在。そして脳梁思波で意思疎通が図れる存在となった。
イオリアは全人類を彼のようにしたかったわけですが……

王留美(ワン・リューミン)からの情報でヴェーダの所在が月の裏側ラグランジュ2にあると判明したソレスタルビーイング。
一見何もないように見えたが、スメラギ・李・ノリエガは光学迷彩でダミーしている事を確信する。フェルト・グレイスに解析させた範囲は、なんと直径15kmに及んでおり、それほどの巨大物体が月の裏側には存在していたのだ。
いくら光学迷彩で隠していたとはいえ、良く見つからなかったな。
政府をコントロールして、接近するものが存在しないようにしていたのかもしれないけど。でも、ここってたぶんイオリアが建設したものの筈だろうから、イノベイターが政府を支配するより前から隠していた筈。てか、そんな巨大な設備を何に使っているのか。
一つはイノベイターの研究開発、もう一つは新型モビルスーツの開発……それでも巨大過ぎるような気もするな。
リンダ・ヴァスティたちラボの輸送艦が、新装備と補給を持ってソレスタルビーイングに合流を果たす。
リンダさん、久しぶりにやってきました。今まで何処に隠れていたのか。イアンさんによれば、研究を続けていたみたいですけど。

アロウズは統一世界を勝ち取る為、全戦力を持ってソレスタルビーイング殲滅作戦に打って出る。
21隻の巡洋艦と108機のモビルスーツを投入しての戦いに挑む。その戦力があればソレスタルビーイングも倒せると満足のアーサー・グッドマン。
だが、リボンズ・アルマークからの帰還命令をうけ、ライセンスを持つイノベイターたちは戦線を離れていた。
リヴァイヴ・リバイバルはリボンズも覚悟を決めたのかと考えていたが、ヒリング・ケアは全てが計画通りだと笑う。
グッドマンって物量作戦好きだよね。イノベイターも抜けて、いよいよ彼らに勝ち目は無くなってきた。

帰還するルイスとアンドレイ・スミルノフ。
コクピットの中で泣くルイスは、ネーナ・トリニティとの戦いを思い出していた。
だが、そんな彼女の瞳が金色に光り輝き始めると、彼女の中に笑いが零れる。
「ざまあみろ」
この台詞はリボンズに言わされたものではないよな。
脳梁思波の影響で、性格に歪みが出てきてしまっているのかな。
泣いていたのは、殺してしまったという事への恐怖なのか。
2人の帰還先はイノベイターのところかな。ルイスはともかく、小熊なんていてもいなくてもどうでも良い存在なんでしょうが。

プトレマイオス2と合流したサポートチームによる補給。
予備パーツから各種補給、更に粒子貯蔵タンクを付けたオーガンダムもその中に含まれていた。
補給の充実に喜ぶイアン・ヴァスティは、ミレイナ・ヴァスティとリンダと共に物資の搬入を急ぐ。
オーガンダムを運んで来たのは良いですが、誰が操縦するのでしょうか?
パイロットになれそうな人はみんな何かに乗ってるし、ラッセにはトレミーの操舵があるし。トレミーが航行不能になってこれに乗り込むのか、別の誰かか……まさかグラハム?

ブリーフィングを行うソレスタルビーイング。
ヴェーダのあると思われるポイントに、アロウズ艦隊が集結していた事で、王留美の情報はいよいよ確信へと変わる。
アロウズ艦隊を突破して、ヴェーダの奪回を目的とする戦い。
それは今までにない激戦となる事をティエリア・アーデも感じ取る。
戦いには迷いを振り切った沙慈・クロスロードも自らの意志で参戦を決意。
そしてソーマ・ピーリスもまた戦いへと赴く。
「私には、そうするだけの理由がある」
「そうだな。目的は違っても、俺たちにはあそこに向かう理由がある」
「そして、その思いは未来に繋がっている……
 俺たちは、未来のために戦うんだ」
「イノベイターの支配から、人類を解放する為に」
「ボクや、ソーマ・ピーリスのような存在が、二度と現れない世界にするために」
「連邦政府打倒が俺の任務だ。
 イノベイターを狙い撃つ」
「そして、俺たちは変わる。
 変わらなければ、未来とは向き合えない」
自分たちの決意を改めて口にするガンダムマイスターたち。
刹那を見詰めるフェルトの様子に「ん?」とか思っていたら……
補給が済み次第プトレマイオスⅡを発進させる。
ラッセ・アイオンが治療から戻り、プトレマイオスⅡの操舵士として月の向こう側へとむかう。
「行こう……月の向こうへ」
未来を作るための戦い。
当初の戦争根絶という目標から、変わってきました。
人同士が解り合う事で、戦争が無すという事なんだろう。

マリナ・イスマイールやカタロンも宇宙へと登っていた。
マリナは宇宙の何処かにいるだろう刹那へと思いを馳せる。
託児所宇宙出張所……
カタロンのクラウス・グラードやシーリン・バフティヤールたちは、ライル・ディランディやクーデター派からの情報により、アロウズの集結を知る。
しかもクーデター派からは詳細な戦術プランまでも添えられている。
そのクーデター派を率いる大佐とは……
ようやく姿を現しました。
頭を失ったクーデター派を彼女が纏めていたようです。たぶん、前回かなりの数が倒されたけど、逆にまた新たな離反者も出ていて、それらを取り纏めていたんだろうな。

遂に純粋種として覚醒した刹那に、リボンズは生き残るのが彼か、自分たちイノベイターかの決着をつけようとしていた。
そんな彼の背後には、大量のイノベイターが。
キモッ!!
しかも量産されているのが、早々に倒されている奴らと同タイプというのはどうかと……
リジェネ型は2人とも裏切り者だから仕方ないか。


刹那に敗れたグラハム。
「武士道とは……死ぬ事と見付けたり」
小太刀を手にするグラハムだが、刹那の「生きるために戦え」という言葉が彼の心にこびりつき、自害を躊躇わせる。
彼も最後の戦いに加わってくれれば心強いのだが、既にモビルスーツがボロボロだからね。やはりオーガンダムに乗るのか?
「武士道とは」は言わずと知れた山本常朝の『葉隠』の有名な一文。
実は誤解されがちだが、この文面は本当に死ぬ事が武士道だと言っているのではない。彼は当時の堕落した武士達にたいする戒めの一環として書いた、と言われています。
あくまでもこれは覚悟の問題であり、山本常朝は死ぬを潔しとは認めてなかったと考えられますです。


第1種戦闘配備につく刹那に、フェルト・グレイスはリンダがラボで育てたという花を差し出す。
マリナに怒られるかな、というフェルトだが、マリナとはそんな関係じゃないと花を受け取り、刹那は戦闘へと向かう。
「死なないでね、刹那」
「了解」
フェルト、何時の間に……ロックオンの事を気にしなくなっていたと思ったら、そういう事だったのか。
まさかこんなところで姫様に寝取られフラグが(マテ)
関係をバッサリと刹那に否定されてしまいましたよ。
しかしこれでフェルトの死亡確率はグンと減ったかな。人によっては死亡フラグともとりそうですが、個人的にはむしろ低くなったと考える。
フェルトがニールの事を思い続けていたら、死んじゃってニールが迎えに来るという展開がありそうなんだけど、刹那に想いを寄せるようになったら、その展開はないでしょうから。

「なんとしてでもヴェーダを取り戻す。
 ボクを導いてくれ、ボクを」
ヴェーダを取り戻すために戦いへと赴くティエリア。
「準備はいい、ソーマ・ピーリス」
「マリーでいい」
「えっ?!」
「そう呼びたければ、それでいい。
 しかし私は……」
「別ってるよ」
マリーと呼ぶ事を受け入れたソーマだが、セルゲイを思うソーマとしての心は残り続ける。そんなマリーを受け入れるアレルヤ。
アーチャーアリオスでアレルヤとソーマは出撃。
「アニュー……俺はやるぜ」
死んだアニュー・リターナーのため、戦いへと赴くロックオン・ストラトス。
「本当にいいんだな、沙慈」
「心配しないでくれ、ボクだって、未来を見付けたいんだ」
「……了解」
沙慈に最後の確認した刹那はダブルオーガンダムで、沙慈もオーライザーで出撃する。
ティエリアは相変わらずヴェーダなんだね。
もう今更ヴェーダがいなくてもいいんじゃないのか、という気がしないでもないが。
ソーマとティエリアは、なんだかんだで良いカップリングとして落ち着きそうだ。
ロックオンは……死にそうだけどね。


大量のアロウズ軍との戦闘の幕が開ける。
リンダ達補給部隊から得た新装備を使い、戦いに挑むガンダムマイスターたちだが、アロウズ艦隊はプトレマイオスⅡへの特攻を仕掛ける。トランザムライザーを機動した刹那によりライザーソードで破壊するが、それらはアロウズの仕掛けた罠であった。
アンチ粒子フィールドにより粒子ビームが使えない戦いとなり、戦力比の前に一気に苦戦へとたたされる事になっていくソレスタルビーイング。
戦術予報士……戦術プランはどうした。なんか正面突破しようとしている風にしか見えないのですけど。相変わらずここぞという時には使えないなぁ。

防衛船を突破されてしまい、粒子フィールドによるバリアーも、その効果が半減して実弾の前に被弾していく。プトレマイオスⅡへと迫った敵モビルスーツだが、彼らを援護するカタロンが間一髪救援に駆けつける。
アンチフィールドを予測していたカタロンの戦い。
カタロンの援護を受け、盛り返していくガンダム達。
スメラギはカタロンの背後ににカティ・マネキンがいるであろう事を感じ取るや否や、プトレマイオスⅡを敵艦隊へと向ける。
アンチフィールドが作用しているため、逆に2世代前の疑似GNドライヴを持たないカタロンのモビルスーツでも、アロウズを相手にうまく戦う事が出来てしまうという皮肉。

カタロンの戦力程度で形勢が動き始めた事に歯噛みするグッドマン。
そこに今度は友軍の輸送艦が現れると、ビーム砲による攻撃を仕掛けてくる。
「アロウズ艦隊に勧告する。
 我々は決起する。
 悪政を行う連邦の傀儡となったアロウズは、もはや軍隊ではない!
 世界の行く末は、市民の総意によってのみ決められるものだ。
 我々は貴様等の蛮行を断罪し、市民にその是非を問う」

アロウズの横暴を許せないとするカティが同志を引き連れ、輸送艦で援軍として駆けつける。
彼らを反政府勢力と見なしたグッドマンは彼女らへの攻撃を仕掛けるが、カティはパトリック・コーラサワーらの乗るジンクスⅢを中心とした1世代前のモビルスーツ部隊でこれを迎え撃つ。
「不死身のコーラサワー、ただいま参上!」
やっぱり、ついていましたコーラサワー。彼、最初こそガンダムに固執していたけど、もう完全にマネキン大佐のいるところなら陣営はどうでもいい感じになってきているよな。
そしてカティさんはやはり有能。スメラギさんが読めていないアロウズの作戦を見抜いていたりと、この人の抜けた事がアロウズ最大の敗因ではないかと思われるよ。
マネキンさんが指揮した戦闘では「負けた」事は無かった筈だ。


次々と撃ち落とされるアロウズ艦隊。
輸送艦ながら、被弾して戦闘不能となった2番艦を盾にして戦い、アロウズを苦戦させる。
動けない味方など不要だと諸共破壊しようと考えるグッドマンだが、ソレスタルビーイングが包囲網を突破してきていた。
「ダブルオーライザー、目標を駆逐する!」
ダブルオーライザーにより、アーサー・グッドマンの乗る旗艦は遂に大破される。
最後の台詞が「なんとかせんかぁぁぁ!」というのはどうかと……
まぁ、噛ませ犬らしい情けない最後でした。

戦闘へと向かったクラウスたちのいる宙域での光を見詰めるマリナやシーリン。
子供達は無邪気に喜ぶも、マリナは戦争に心を痛める。
「戦争の光……」
マリナ様の本当の仕事は、全ての戦いが終わった後に待っている筈だ。


アロウズ艦隊は突破されてしまうと吐息するリボンズ。。
「人類はよほど戦いが好きと見える」
「そう仕向けたのはキミの方じゃないのかい?
 彼らをここまで導いた」
「それはキミの願いでもあったはずだ」
「何?」
「言っただろ、ボクは君たちの上位種に当たる。
 創造主とも言える。
 だからさ、野心に囚われたキミの考えは脳梁思波を通してボクに筒抜けなんだ」
リジェネの野心は彼らを生み出したリボンズに全てが筒抜けだったという真実に愕然とするリジェネ。。
「残念だったね、リジェネ・レジェッタ」
「リボンズ・アルマーク!!」
咄嗟にリボンズを撃つリジェネ。
「ボクだ。
 ボクなんだ。
 人類を導くのは、このボク……
 リジェネ・レジェッタだ!」

倒れたリボンズを見ながら決意を見せるリジェネ。
リジェネは所詮リボンズの手の上で踊らされていただけだったか。
リボンズに全て筒抜けと知られて、遂にキバを向いたリジェネ。だがたぶん、これはクローンだね。
リジェネを挑発すればどういう行動に出るかが読めないほどバカではないだろう。

次回 #23「命の華」 閃光の数だけ、命が消える。
初代ガンダムっぽい物体が戦っていますが、これはオーガンダムだよね。
誰が操縦するのか……グラハムか、或いは……
誰かガンダムマイスターは死ぬのでしょうか。一番死にそうなのは、ロックオンなんだけど。



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