喰霊-零- episode 09「罪 螺旋-つみのらせん-」 | 無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想-

喰霊-零- episode 09「罪 螺旋-つみのらせん-」

「ずっと、ずっと一緒にいようね……黄泉お姉ちゃん」

病院に搬送された諫山黄泉は病院で緊急オペを受ける。
土宮神楽たち環境省自然環境局超自然災害対策室は病院に駆けつけ、黄泉の治療を待つ事になった。
おう、黄泉、まだ死んでいませんでした。
てっきりあのまま殺生石を植えられて悪霊化なのかと思ったら、まだフラグが足りないのですね。恨みというフラグが。

カテゴリーB火車と戦う防衛省・超自然災害対策本部・特殊戦術隊。
しかし火車は雨水を休息に加熱、水蒸気爆発を起こして逃げられてしまった超災対策室は、特異点の反応があったとの報告を受けて急行、そこで傷つき倒れた黄泉を発見する。

急所は全て外れていたが、身体中の腱と神経が切断されていた。しかも右目と喉をやられており、声を発する事すら出来なくなっていた。
退魔師としてはもちろん、日常生活すらままならないほどの傷を負ってしまっていた。
黄泉、いきなりどん底です。
バッドエンドへの道が一気に加速してしまったな。

黄泉が倒れていた現場には凶器はなかった。更に身体をバラバラにされて死んでいた諫山冥。
黄泉の刀から冥の血液が確認されていた事などから、神宮寺菖蒲に報告する男達は、家督争いによる遺恨から、冥を殺害。その後、自殺または自分も被害者に見せかけるために傷を付けたのではないか、という推測を述べる。
いくら何でもこの男達の推測は無茶だろう。
自殺するにしても、彼女を傷つけた武器がないは納得出来ないよ。死ぬなら持っていた刀でやるだろう。それに後者にしても、なんで自分が一生日常生活に支障が出る程の傷を負わなければならないのか。いくら何でもそこまではしないだろう。


飯綱紀之は父・飯綱紀定から婚約破棄を聞かされ、それに激怒し反発する。
黄泉を自分の籍に入れたら良いという紀之だが、紀定は親族殺しの嫌疑が掛かる者籍に入れる事は出来ない。
黄泉による殺害を否定する紀之だが、紀定は飯綱家の男児である事を自覚しろと諭す。
この先一生黄泉の面倒を見続ける事が出来るのか、子供を育てる事も出来ない、一生黄泉に縛られるつもりなのか、という問いかけに紀之は答えに詰まってしまう。
「お前の親として許すわけにはいかないのだ。死んだと思って諦めなさい」
紀定はそう言い放つ。
紀之は黄泉の病室のお見舞いを諦め、花束だけを置いて帰る。
どんな状態でも面倒を見る、と言い切れず、婚約破棄を撤回出来なかっただけに、合わせる顔が無かったのだろうな。

対策室にいた紀之は暗く沈んでいた。
桜庭一騎が息抜きに誘ったダーツに対しても、返事すらしようとすらせず、「落ち込んだってしょうがねぇ」という一騎の言葉にも「うるせぇ!」と声を荒げていた。
特異点が現れた時の図など彼の机から落ちた、という事は、独自で黄泉の潔白を調査しようとしているのだろうか?


冥を殺害し、三途河カズヒロと出会った日の事を夢見ていた黄泉は、2ヶ月の昏睡状態から目覚める。
神楽は黄泉が目覚めたと知って泣いて喜ぶと、紀之に電話を掛けるが連絡が付かないでいた。
神楽からの電話に意図的に出ないようにしているのかな?


二階堂桐と共にきた菖蒲は彼女が倒された日、諫山冥と会い、彼女が死んだ理由を問う。
喋れない黄泉の為、Yesならば1回、Noなら2回ノックするようにと提案。
黄泉は冥に呼び出されて会った事、そして除霊の援護でも、お務めでもなく、プライベートの事でもないと答える。
冥を殺したのは任務の為にやむなくという黄泉、だが、私情は関係なかったか、という問いかけには躊躇してしまう。
更に別の事を訊ねようとする前に、諫山幽がやってきて家督を奪われた恨みで冥を殺したのかと獅子王を突きつける。
だが、そこに駆けつけた神楽が彼と黄泉の間に入り、幽は獅子王を手に引き下がる。
幽は完全に道化者ですが、まぁ殺されるためだけに出てきたような俗人ですから、仕方有るまい。


殺生石が特異点の正体。九尾の狐の魂の破片である殺生石。
その力の強さ故に、身につけた者を怨霊へと変えてしまう。土宮の家はその強さを抑える為、殺生石に封印を施して喰霊『白叡』を操るための道具としている。
だが、カズヒロの目に填っている殺生石は、土宮の家のものよりも遥かに大きく、封印処理もされていないもの。行方不明となっていたものが、3年前にヴァチカンで発見されたものだった。
カズヒロは飛行機事故の際に、この殺生石の力で甦ったのか。
しかもよほど愛称が良かったのでしょうな、かなりの力を使いこなしているから。

目覚めた殺生石のため、政府は急いで対悪霊戦の準備を整えている。それこそが防衛省・超自然災害対策本部だった。
冥は石との相性が良くなく、再生能力が上手く働いていなかったが故に、最後に再生出来なくなっていたのだ。
「僕はこの殺生石と持つのに相応しい者を捜しているんだ。
 どうやら君は、相性が良さそうだ。
 霊力は強いし、精神力も強い。それに……
 怨念も」
カズヒロの言葉に、黄泉が目を見開く。
元々黄泉を引き込むために、冥を利用したのかもしれないな。

何か言い足そうな黄泉の言葉を、携帯電話に打って貰って聞こうとする神楽。
黄泉は紀之を呼んで欲しいと頼むが、紀之は忙しいからと誤魔化す。
紀之に「会いたい」とメールを送ろうとした黄泉だが、そこにやってきた紀定が紀之との婚約破棄を伝えられる。
ハッキリと言いに来る分、紀定は真っ当な人間なのか。それとも元々利己的なところを隠すつもりがないのか。まぁ、今の黄泉にどう思われても構わないというのがあるのかもしれないけど。

殺生石を持つのに相応しいというカズヒロに、自分に人を怨む心などないと否定する黄泉だが、冥に対してみせた激情の事を突かれてしまう
「彼女の事、随分と憎んでいたみたいじゃないか」
「黙れ」
「可哀想に、あんなに必死に命乞いをしてたのに」
「黙れ!」
「君には、これを持つ資格がある。
 君は悪くないよ、憎んで当然さ。
 酷いのはみんななんだ。
 ずっと頑張ってきたのに。
 折角作った家族をバラバラにされて……
 君はね、みんなに裏切られたんだよ
カズヒロの言葉が、黄泉の心を奥底を揺さぶっていく。
あの年齢で話術というか、心理戦も得意なのだね。

声も出せずに泣き続ける黄泉。
切なすぎるよ。紀之に送ろうとしていたメールが更に切なすぎる。

黄泉の世話をし続ける神楽。
「“もう私には構わないで。
 神楽は、神楽の人生のために生きなさい。
 私の為に、自分の時間を無駄にしないで”
 そんな事考えてた?
 ……バカ」
黄泉の想いを見抜いていた神楽は、そんな黄泉の想いを退けて一人世話を続ける。
しかし、黄泉の前で泣き出す神楽。
「イヤだよ、こんなの……
 ひどいよ、どうして黄泉がこんな目に。
 どうして、どうして!」
泣きじゃくる神楽。
「普通の姉妹なら良かったのに……
 退魔師でもなく、宿命もなく。
 黄泉と、普通の姉妹に生まれたかった。
 同じ家に住んで、同じ学校に行って、同じ夢を見たり、
 同じ人を好きになったり、
 絶交したら、仲直りしたり、
 詰まらない事で意地を張ったり……
 そんな、そんな普通の姉妹でいたかった。
 それなのに!」

泣きじゃくる神楽の涙を動かない手で必死に拭おうとする黄泉。
神楽はそんな黄泉にずっと一緒にいようと抱きつく。
ちょ、このシーンはやば過ぎです。
思わずうるっと来てしまうじゃないですか。

神楽は対策室でみんなが黄泉を疑っている。
でも黄泉が憎しみで人を殺すはずがない。
みんな黄泉の事を判っていない。
黄泉はどんなに辛くても、間違ったことだけは、絶対にしない。
そんな神楽の言葉に、黄泉は携帯を指で2度、叩く。
黄泉の表情を見た神楽はお手洗いに行くと席を立つが、そんな神楽の瞳からは涙があふれ出す。
神楽の涙に、黄泉は涙を流しながら必死に神楽に声を掛けようとする。
たぶん神楽は黄泉の表情から、彼女が憎しみを抱いて冥を殺した、という事を察してしまったのだろう。そして神楽の涙から、その事を黄泉は気付いた。
せめて声が出せれば、呼び止めるなり、きっと違ったのでしょう。
そう考えると、黄泉を追いつめる為にわざと咽を潰したのかもしれないな。コミュニケーション手段を奪う事で、黄泉を追いつめようとしたのではないだろうか。
黄泉だって人間であり、憎しみを抱く事もある。ただこの時の憎しみは家督などより、大切な家族を奪われた事への憎しみの方が強かった筈。神楽はそうした事を判ってあげられなかったのだろう。
結局、逆に神楽の言葉が黄泉を更に追いつめる形になってしまったのですね。

「君は悪くないのに、君だけが不幸になっていく……
 これは夢の石だ。
 痛みと苦しみから解放し、望み全てを叶えてくれる」
何度も携帯に打ち込まれた「神楽ごめんなさい」の文字。
「ねぇ、僕なら救ってあげられるよ?
 君が不幸になる理由なんか無いんだ。
 君の苦しみ……消してあげるよ」
黄泉の前にやってきたカズヒロは、殺生石を取り出す。
その力は彼女の全身の傷を次々と回復させていく。動かなかった手が動き、身体の至る所に付いていた傷が消えていく。
そんな治癒能力に、彼女と殺生石の相性が良いと囁くカズヒロ。
微妙にエロ。しかしこんな場面でのエロティックさが逆に、このシーンを際立たせているとも言える。

カズヒロの持つ殺生石が、黄泉の咽の傷を塞ぐ。
「聞かせてよ、本当の苦しみはなんだい?」
「本当の苦しみ」
「本当の憎しみはなんだい?」
「本当の、憎しみ」
「そう、君を不幸にする全てさ。
 さあ……何が憎い?」
果たして彼女が何と応えたのか。
この世の中全てなのか、自分を受け入れてくれなかったものなのか……
とりもなおさず、最初の標的となるのは幽、次に紀定だろうな。
せめて紀之が彼女といる事を選択していてくれたら、違ったのかもしれないが……

黄泉を信じ切る事が出来ず、黄泉を悲しませてしまった神楽は、自分が信じてあげなきゃいけないと、自分自身に言い聞かせる。
だが、その時、黄泉の病室に異変が生じる。
病室では黄泉の殺生石を額に埋め込まれていた。

神楽が駆けつけたその時、黄泉の病室は荒れ果て、誰の姿も無かった――
遂に黄泉がカテゴリーAになってしまった。そうか、黄泉は神楽に1度殺されている、という設定なのは、黄泉がカテゴリーAとなった時点ではまだ死んでなかったからなんですな。

次回 第10話「悲劇 裏-ひげきのうら-」

次回は雅楽との対決か、はたまた第1話の悲劇の真相について語られるのか。
宝生アオイについて語られるとしたら、ここしかないよな。

次回ともう1回第1話よりも過去という感じだろうか。
たぶんそこで雅楽と黄泉の対決があるんだろうな。
対策室もここで一度壊滅する筈だし。
そこで一騎や菖蒲、桐も死ぬのだろう。


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アニメ 感想 レビュー 第9話