約10年くらい前に漠然と「子供達が学校を卒業したら、毎日を着物で暮らしたいな
」と思い始めた私

そんな私が未来の自分に重ねて見ているblog
自然な着物姿と、心が温かく包まれる言葉に
「こんな素敵な女性を妻にもつ男性は、どんな方なのだろう?」
そんな素朴な思いから、ご主人の著作本を購入して読むことに

特に心惹かれたお話しは
14・今あるものに感謝する
16・恩返しでなく「恩送り」をする
29・相手が自分でできるように助ける
40・すべての人に素晴らしい力があることに気づく
42・人との出会いを大切にする
こちらの本を読んで、運営されている幼稚園で障害のある子供さんの受け入れを知りました
私の次男は障害児童通園施設3年、特別支援学校12年と、障害者の世界で育ちました
小学生の時には地域の小学校へ年三回程度、同じ学年の生徒さんと交流授業を受けたのみ
本を読んで幼稚園に通われた子供さん達それぞれに、優しい思い出と心が育まれてきた事を感じる事が出来ました

実は私自身が気持ちに折り合いをナカナカつけられず、ずっ考えている事があります
それは私たち親が亡くなった後、重い知的障害者の次男の行く末について
そして私たち親よりも長く障害者の兄妹として、生きてゆく長男の事
日々を丁寧に生きることを心掛けていますが、急に不安感にとらわれてしまう事があります
「自分の身の回りの事が少しでも出来るように、どうしたら良いか?」は、健常者の子供ならば小学生のうちに解決してゆくものでしょう
しかし我が子のように障害の重い人は、大人になっても入浴・歯磨き・トイレの後始末など、身辺自立にサポートが必要だったり
子供の頃よりも減りますが、新しい場所や人や食べ物など、予想外の変化にパニックになる事もあります
ついつい頑張りすぎる自分を自覚しているものの
「まだ我が子が一人になっても、出来るようになれれば・・・」と、あれもこれもと情報過多に
この秋冬は体調も気持ちも下向きから抜け出せず、回復に時間がかかりました
元気になりましたが無理は出来ない現在でも、頑張れる親御さんの様に出来ない自分に罪悪感を感じてしまいます
そんな私の心に
81・自分を許す
の中で「自分を手放す」に、とても心救われました
「家族の幸せの為に、頑張り続けられない自分でもいい」
「ゆるす」=「いろんなものから解き放つ」
不妊治療を経ての長男の出産と、重い知的障害を伴う自閉症の次男の子育て
今年で結婚25年なので、約20年は頑張り続けてきたようです
記憶を振り返ると旦那さんから「頑張れ!」と言われた事はほとんどなく、何時も「ありがとう」と感謝の気持ちと言葉ばかり
頑張り続けなければいけないと思っていた理由を、自分の中に見付けて苦笑い
「私ってアホやな〜」と不器用で真面目な性格に、自分でも呆れてしまいます

旦那さんと息子二人は、楽しそうに笑顔多い私でいる方を望んでいてくれていると思います
自分の心の良い感情も、悪い感情も、心の中で絡む糸を解いている現在
自分の幸せだけを追求するのではなく、あくまで自分の立ち位置を理解し、無理をしない程度に努力すること
まだ時間がかかりそうですが、一本の糸として巻き取れる日が近いと感じています
著者・南泉和尚様の素直な言葉で伝えてくれたメッセージに出逢い、自分自身を振り返る良い機会になりました
南泉和尚様、奥様、素敵なメッセージありがとうございました
