今回は、ピッチャーの指導について考えてみます。
ソフトボールのピッチャーといえば、ウインドミルですね。
そして、ブラッシングです。
ピッチャーをする人と、教える指導者が必ず通る道です。
ブラッシングから考えてみましょう。
名称が「ブラッシング」なのに、「腕を腰に当てる」と教える指導者を見かけるときがあります。
それなら「ブラッシング」ではなく、「ヒッティング」という名称になっていますね。
また、「前を向いた姿勢で、腰の横に腕を当てる」と言う人もいます。
これについては、「間違い」と、日本女子のエースであるあの人が言っています。
ブラシをするように、体に腕をカスルから「プラッシング」なのですね。
下の写真は、上野投手のファストボール(ストレート)を投げた後のフォロースルーです。
何かを抱えるように、肘が曲がって、手のひらは上を向いています。
私の周りでフォロースルーが、こうなるようにブラッシングを教える人を見たことがありません。
また、ブラッシングのときに、腕は外旋という回転をします。
これは、野球のピッチャーや送球するときもしています。
その外旋という腕の使い方をしている野球のピッチャーの場合は、バッターのおへそ辺りの
高さ(ストライクゾーン)に、投げたボールが行くためにマウンドが必要になっています。
これについては、手塚一志著『ピッチングの正体』を読んでください。
ブラッシングでのコントロールの安定につながる、ヒントがあるかもしれません。
当然ですが、ウインドミルとブラッシングは、それを考案した人(人たち)がいます。
ソフトボール初心者は別として、
その人がウインドミルで、ストライクが安定して投げれるようになるまで、
かなりの時間が必要な投法を考えたとは思えません。
「どういう体の使い方をするように考案をしたのか?」
そう疑問に思うことが、その人なりのウインドミルを見つける可能性が高くなるでしょう。
2012年頃にあった、投球ルールの大幅な改正がありました。
その人たち(おそらくアメリカ人)は、ウインドミル投法の基本原理がわかっているのでしょう。
体の使い方のヒントは、ここにあると私は考えています。
あの改正されたようなことを考えていた日本人は、どのくらいいたでしょうか。
ジャンプして投げることくらいだと思います。
ウインドミルを教える人は、しっかりとその投法を理解して、それぞれの選手に合った
練習方法を考えて、教えてほしいと思っています。
ちなみに、
振り子の原理で、糸の途中を止めるとおもりのスピードが速くなる。
という考えは間違いです。
距離が短くなって、時間が早くなるだけで、速さは同じです。
>つづく